無粋は承知なのだけど、四半世紀前に英語を教えていた時にもさんざん目にした間違いなので。
「ToDo」より「ToCan」 - タケルンバ卿日記ちなみに「ToCanリスト」の合言葉はもちろんこれだ。
"can"は動詞(verb)ではなくて補助動詞((auxiliary|modal) verb)である
ので、"to can"とは出来ないのです。
ちなみに"do"は動詞かつ補助動詞。ずるいですね。
"can"には未来形はない
"can"の過去形は"could"ですが、未来形はありません。
じゃあどうするかというと、"will be able to do"と言います。
I can't blog it right now. But I'll be able to do it tonight.
ちなみに、過去形はあっても未来形がないのは、まさにその未来形のための補助動詞、willも同様です。それが"would"。「過去未来形?なんのこっちゃ?」というわけですが、これはあえて過去に遡った上で、別の未来を提示する時に使います。
PHP? I'd rather quit programming and be a suit.
ちなみに未来形にはもう一つ"shall"というのがあります。中学校では"I shall"なんて教えるので、「一人称ではshall」と間違えて覚えている人がいますが、違うのです。何が?その未来を念じる人が。
"will"で未来を念じているのは、人です。だから"will"は未来形であると同時に、「意志」という意味があります。
これに対して、"shall"で未来を念じているのは、神、です。この点に注意して以下を見比べてみて下さい。違いがはっきりします。
I set the flag. You will die in a second.
The flag is set. You shall die.
で、この"shall"の過去形が"should"。なぜ「するべき」が"should"かといえば、それが理由なのです。以下は私がよく言う台詞ですが、この台詞そのものにつきまとう拭いきれない違和感でちょっと唇が寒くなります。
You shouldn't worship anything.
ToCanが正しくなる日はあるか?
とはいうものの、文法は生もの。"ToDo"をスペース抜きで書くのだってかつては間違っていたのです。いまでさえスペルチェッカーは赤線を下に引いてくれます。"ToCan"だってそうならないとは限らない。"To Be Able To"なんて長過ぎるしToがしつこいし。
I wouldn't say "ToCan" today because it sounds too funny. But maybe you'll be able to say so. someday. Teachers would still tell you you shouldn't spell it that way, though.
おあとがよろしいようで。
Dan the Man with too Many ToDo's
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