幻冬舎メディアコンサルティングのPRご担当の、株式会社プラチナムの肖様より献本御礼。
これは面白い。高校生だけに読ませておくにはもったいない。
本書「高校生の今、見つける 外国語のおしごと」は、神田外語グループのPR本。なのだけど、これがなかなかどうして面白い。
目次 - どこにもないので手入力orz
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本書の特長は二つ。一つは、各職業について、「どれくらい語学力が必要か」だけではなく「語学力抜きでどれくらい大変な仕事か」まできちんと触れていること。取り上げられた職業には、いずれも
- 人気度
- 平均初任給
- 勤務時間
- ライティング力
- リスニング力
- 会話力
からなるレーダーチャートがついている。このあたりは、さすが専門学校をベースとした教育機関の手による文書である。こういってはなんだが修士・博士たちはこういう姿勢から少し爪のあかをもらってもばちはあたらない。
しかしそれよりも面白かったのは、英語一辺倒ではなかったこと。本書が紹介する事例の半分は英語だが、もう半分は実に多彩。頻度順に中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、アラビア語といったところだろうか。それぞれの事例で「私たち、こんな会話をしています!!」というコーナーがあるのだが、アラビア語に至っては読み方さえわからないorz....わずか160ページの本でこれだけ世界の広さを感じ取れるのは貴重だ。
それでも英語はやはり幅を利かせているのだが、その英語の幅の広さもまた本書で確認することが出来る。同じ英語といっても、パイロットのそれと社長のそれのギャップにはこみ上げた笑いが思わず漏れてしまう。
本書は、同じ幻冬舎でも「幻冬舎が作った本」ではなく、「幻冬舎に作らせた本」ではある。幻冬舎メディアコンサルティングのページを眺めた限りでは、コーポレート自費出版というおもむきではあるが、プロの手によるものだけあって、出版物としての出来は「出版社が作った本」と同じである。
この形態、なかなかいいのではないか。本書を見ても、出版社主導ではなかなかこうはならない。CIのメディアとしての本はもっと注目されていい。神田外語、GJ, I mean, well done!
ただし、書籍対応のウェブページはちゃんと作りましょう>関係者各位。
Dan the Nullingual

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