
というわけで、弾も晴れて iPhone Owner になったので、CNETのパネルに書くことにしよう。
iPhone 3G、その魅力とは?:CNET Japan オンラインパネルディスカッション - CNET Japan4日間iPhoneを使った感想は、日本の携帯電話はやっぱりスゴイ、という再認識。iPhone 3Gはインターネットマシンとして見ても微妙? ガラパゴス・ケータイはやっぱりすごかった - キャズムを超えろ!
iPhone3Gを弄繰り回してみてたどり着いた結論が『やっぱニッポンのケータイはインターネットマシンとして見てもすげぇよくできてる』だ。
わかってねえなあ、キミタチ。iPhoneの本当の恐ろしさを。
iPhoneの本当の恐ろしさ、それはiPhoneならだめなところをいつでも直す余地があることそのものなのだ。多少PCが古くても、OSやアプリをアップグレードすればよくなるように、iPhoneはいつでもアップグレードできるのだ、OSですらiTunes経由で、アプリならそれすら不要でApp Store経由で。
これがどれほどケータイでは非常識かということを、みんな忘れてない?
確かに、日本のケータイの完成度は高い。高くなければならないからだ。ダメなところを後でほとんど直しようがないからだ。そりゃファームウェアアップデート程度はなきにしもあらずだけど、アプリケーション単位でアップグレードなんて、ない。もしあったとしても、ケータイ屋にわざわざもっていかなければならない。
日本でよりよいケータイを手に入れるには、事実上新機種を買うしかない。Docomoなら70Xだの90XだののXを一つ足すためだけに、ハードウェアごと交換ということだ。
iPhoneなら、iTunesにつなぐだけでいいのだ。
むしろ、iPhoneは今のところ「ちょいだめ」ぐらいの方がいい。その方がユーザーがより大きな声で文句を言ってくれるからだ。開発者はPCの場合と同じように、普通にそれに耳を傾けて、普通にソフトウェアをアップデートすればいい。Appleもそうしているのは増井さんを見ればわかる。App StoreにもAmazonのようにユーザーレーティングがあって声を反映させることが出来るようになっている。
そう。iPhoneなら、「8割OKでリリースOK」という、インターネットを大成功に導いた開発モデルをそのまま使えるのだ。ソフトウェアがほとんど「ソフト」でない、今のガラパゴスケータイにはこれは無理だ。99.9%の完成度で出さないと。いや、それくらいじゃだめか。一機種100万のオーダーだとしたら、6σでやっとバグに気がつく人が1人ぐらい。これよりバグいとネットでフルボッコ。こりゃあ胃に穴が開くよなあ。
iPhoneには、文字通り明日がある。今日ダメなものは明日直せる。ITの世界での常識がそのまま通用するのだ。これがどれほど開発者にとってうらやましいことか、YRPの中の人々が一番分かっているはずなのだけど。
「バグは後で直せばいい」、これこそが、iPhoneの最大の強みなのだ。
Dan the iPhonophilia
P.S. もっとも、これは開発者がちゃんと直してくれればの話。Safariをもっと安定させてほしいな、取り急ぎは。
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