ああ、東京は暑い。

こちらもまだ熱いようだ。

私が入手したのは、E-Mobileの100円キャンペーン。要するにEeePCはD11LCのおまけ。

これを少しずつ「使える」ようにしていくのは、なんだか夜店のひよこを育てるというか、廃屋に打ち捨てられた盆栽を育てるというか、そういう愉しみがある。

ハードウェア

  • "PC"として見た場合、貧弱なCPUとメモリーではあるが「ふつう」でもある。ここで「ふつう」というのは、「癖が少ない」という意味。LinuxもNetBSDもすんなり動いた。
  • 起動時にESCキーを押すだけで起動メディアを選べる点は、昔のPCに慣れた身にはありがたすぐる。Macじゃこれが当たり前だったけど、昔はまずCD-ROMから起動するようにBIOSの設定を変えて、OSをインストールしたら設定を戻してというのが当たり前だったもんなあ。
  • Windows XPをSSDに温存したい場合、↑が重要になってくる。リストアDVDも付いてくるので消してしまってもいいのだが、なんかもったいないし。
  • SDHCから起動しても、Class 6なら実用に耐える速度。
  • しかしキーボードはお話にならないチャチさ。小さい上に深い。体感では MacBook Pro のキーよりも深い。MacBookなんてもんじゃない。その上押すとキュッキュッキュッキュと摩擦音がする。EeePCでBlogを書いている人がいるようだが、本blogのようにMoblog以外は生HTMLをゴリゴリ直接書くタイプのblogはこれでは無理。
  • ただし、EeePCを「マイクロデスクトップ」として使うのであればこれはnon-issueだろう。少なくともLinuxではリッドを閉じてもサスペンドしないように設定できる(というか、それがデフォルト)ので、KVM(Keyboard, Mouse, Monitor)を外付けしてしまえばいい。
  • トラックパッドもまたチャチい。マウスが標準で付属するのはそのため?
  • WindowsはXPでも重い。というか、SafariをQuickTime付きでインストールしただけでSSDがぱっつんぱっつんになってしまった。
  • それでも、E-MobileというかD11LCがWindows以外をサポートしていないこともあって、一度はLinuxを上書きインストールしてしまったSSDに、今はWindowsが復活している。
  • ちなみにSSDのバックアップ/リストアはLinuxより
    Backup
    dd if=/dev/sda of=/path/to/image
    Restore
    dd  if=/path/to/image of=/dev/sda
    4GB弱ならたいして時間もかかりません。

Ubuntu on SDHC

というわけで、メインの利用はSDHCからUbuntuを起動して、ということに落ち着くのだが、以下の要件を満たすとなると、ちょっと工夫が必要だった。

  • SDHCブートでもきちんとサスペンドすること

    いろいろ試した結果、安定的にサスペンドできるのは

    ASUS EEE PCにeeeXubuntuとサスペンド&オーバークロック (blog@browncat.org)
    eeeXubuntuのデフォルトのカーネルではSDHCカードでサスペンドできません。ハイバネーションはどうなのか、EEE PCはハイバネとは相性が余りよくなさそうなので試していません。
    で、これがいけそうなのが、次期Ubuntu 8.04のカーネルをいじったらしきもの。

    で紹介されていた

    にあるものだけだった。ただし、これもリジューム時にFn+F4で画面の輝度を元に戻す必要があった。

  • WiFiがきちんと動くこと

    これにはmadwifiを使う方法とndiswrapperを使う方法の双方があるのだが、madwifiはどうもWPAと相性が悪く、接続してもパケットが落ちまくる。しかしndiswrapperは接続が遅い。現在はmadwifiを利用している。

  • 外部ディスプレイがきちんとつながる

    ネットには915resolutionを使う方法なども上がっているのだが、ストックのままが一番よかった。800x600表示が必要なければ、デフォルトのままがおすすめ

  • このあたりのことは、だいたい以下で懇切丁寧に説明されている。 EeePCでUbuntuを使いたい人は、必ず目を通しておくようにしよう。
  • で、現在の状態が、こちら。 dan-eeepc4g レシピはあとで書く--かも。

100円でここまで楽しませてもらったのは久しぶりだ。もっともSDHCカードの値段とかもあるのではあるが。オマケの4GBはClass 2なのでさすがに起動メディアとして使うのはよした方がいい。私は16GBのClass 6を、先頭7.5GBをfat32に、残り8.5GBをext3にパーティションして使っている。これだとWindows XPでブートした際も少しましに楽しめる。

というわけで、あなたも(おまけに)?一ついかが?

Dan the EeePC Tamer