エリエス・ブック・コンサルティングの古屋様より献本御礼。
内容はいい意味で薄い。塩加減がいいというか。
たとえば「利益の方程式」と比較すると、ずいぶん内容が薄くも感じられるが、わかりやすさがそれを補ってあまりある。
本書「理系アタマのつくり方」は、Logic (論理力)、Abstraction (抽象力)、 Calculation (計算力)、Exprerimentation (実験力)という、「理系の四力」の養成講座。
正直、ビジネス書を読み慣れている方には歯ごたえがなさすぎるかも知れない。たとえば本書に出てくる「月当たりの売上高」は、勝間版「利益の方程式」のアナログ(類似)なのだが、項目数が少ない代わりに、応用力に欠ける。その他の部分も、論理、抽象、計算、実験に特化した類書ほど濃くはない。
その代わり、本書は抜群にわかりやすい。わかりやすさのみを指標とすれば、本書は私が今まで読んだビジネス書のトップかも知れない。
そのわかりやすさの秘訣が、ダイアログ形式。本書は国分君と中川さんという、生徒と先生のかけあいで話が進んで行く。このダイアログ形式というのは、実はかなり書き手に力量がないと使えない。物事を知っているだけでは書けず、物語を知っていなければならないのだから。
というわけで、本書は普段本を読まない人に最もおすすめ。普段から本を読んでいる人は、かえって莫迦にされたような気がするだろう。しかしさらに読んでいる人なら、そのように書くのがいかに難しいかまでわかる。そんな一冊だ。
Dan the LACEd

情報も装置もすべてカネがなければショウメイとやらも出来ない。
次に体力と根性。
次に作文能力(≒嘘つき能力。なんでもないことを大げさに成果と言い張る破廉恥さ)