エリエス・ブック・コンサルティングの古屋様より献本御礼。

初出2009.02.18; 販売開始まで更新

まだ書影も上がっていないのに(だめじゃん>三笠書房; 書影掲載2009.02.20)、今書評を上げることにしたのは、発売開始までそれほど日がないということもあるけど、本書によってミッシング・リンクが解消されるから。

以下のミッシング・リンクである。

404 Blog Not Found:ミリオネアまではこれでOK - 頭のいいお金の使い方
そういうわけで、本書は貧乏を脱している人に最適である。「貧乏を脱出している」の定義だが、金が貯まりもしないが減りもしないあたりだろうか。このあたりは人によって違う。いくら稼いでも借金ばかり増えるという中村うさぎ型の人は、まずは費やさずに済ます方法を学ぶべきだし、逆に年収300万でも本書を読む準備が出来ているひともかなりいる。

この「まずは費やさずに済ます方法を学ぶ」本そのものは「節約本」というジャンルとして決して少なくないのだが、いずれも虫瞰的視点のものが多く、鳥瞰的視点のものがあまりなかったのだ。

本書「世界一受けたいお金の授業」は、一言で言うと「P/Lに徹した本」。

目次 - Amazonより
はじめに
1限目 お金持ちのお金の考え方・貧乏人のお金の考え方
2限目 会計を学ぶ前に、家計を学ぼう
3限目 会社の数字を読める人・読めない人
4限目 新聞から、10分で世の中の動きをつかめる
5限目 ランチタイム10分間の会話で人を見抜く!
6限目 オーダー待ち10分で、お店の儲けを見抜く
おわりに
売上高
100
変動費 29
粗利
71
固定費
64
人件費
28
その他
36
利益
7

本書には、右のような図がたくさん出てくる。これが損益計算書、P/Lである。複式簿記のように見えるがそうでない点に注意。なお、このP/LはB/Sとも密接に繋がっている。この二つが合わさった図は「国語算数理科しごと」も登場する。会計学の中で、最も美しい図だと思う。

「国語算数理科しごと」を小学校高学年のための会計入門とすれば、本書はまさに小学校低学年のための会計入門。B/Sはたしかに重要だけど、それだけに耳にタコが出来るを通り越して、首から上がタコになりそうなほど聞かされている。こんな風に。

しかしそれ以前に、P/L、すなわち「家計簿」が作れない人も少なくない。「会計を学ぶ前に、家計を学ぼう」、たしかにその通りだ。本書はまさにそういう人のためにある。B/Sは財産が出来てからでも遅くはない。まずP/Lを描けるようになろう。「金がないのは首がないのも同じ」とは西原理恵子の弁だが、本書の授業をきちんと受ければ、少なくとも首はつながるはずである。

Dan the Accountant of His Own