♪僕の大好きな MacBook Pro
♪BTOで手に入れた MacBook Pro
♪とっても大事にしてたのに
♪壊れて出ないキーがある
♪どーしよ どーしよ

というわけで、あれからまだ一年もたたないうちに、 MacBook Pro 15'' から MacBook (Unibody) に乗り換えた顛末記。

実のところ、「次は Pro でない MacBook にしよう」というのはかねてから決めていた。往年の PowerBook Duo ユーザーとしては、これと LED Cinema Display 24 との組み合わせが、Duo + Duo Dock の組み合わせのように魅力的に思えたのだ。Pro 15''より軽くて小さく、それでいて自宅で作業するときには Pro 17'' に匹敵する解像度。Wireless KeyboardWireless Mighty Mouse を組み合わせれば、iMacの代わりにすらなる。そしてこの組み合わせにしても、値段は Pro 15'' にちょっと足しただけ。Airだとメモリーが2GBしか載らない....

かといって、一世代前の Pro 15'' にこれといった不満もなく、暇なしということもあって購入はのびのびになっていたのだが、酷使がたたってかキーボードがへたってしまった。特にCキーのへたりぐあいがひどく、それでも完全に死んだ訳ではないので、「まあもちつけ。BTOなら 256GB SSD もあるぜよ」と自分をもちつかせようとしたのだが、しかしもちつきのような強さでCキーを押さないとだめな状況に発狂しそうになったので、矢も盾もたまらず Apple Store 銀座で、まずは本体だけでも即買いしたというわけである。

macbook-unibody-hdd

しかし、「次はSSD」というのは決めてあったので、あらかじめビックカメラでCFD CSSD-SM120NJ裸族のお立ち台を入手しておき、速攻で交換。写真右が純正250GB、隣が120GB SDD。私のような不器用野郎でも問題なくHDD交換ができるのも MacBook のいいところである。

SSDの容量であるが、さすがに 64GB だと無理があっても 120GBあれば私の場合十分。元々クラッシュに備えてデータはなるべくサーバ側に置くよう心がけてきたので、iPod/iPhone の母艦としてのストレージさえあれば、あとはアプリケーションや作業ファイルが置くだけの余裕があればいい。むしろ容量をしぼることで、いざという時のダメージが少なくてすむ。

それで今はとりあえず「DockなしのDuoのみ」の状態なのであるが、画面とストレージが一回り小さいことはそれほど気にならない。プレゼンテーションをよくやることもあって、ブラウザーや Mail など、よく使うアプリケーションのウィンドウはXGAに収まるように設定してあったことが功を奏してか、「外部ディスプレイがないと仕事にならない」ということはさほど感じない。

しかしそれ以上にすばらしいのがSSD。最も好影響を受けたのが Mail.app で、メール一つにつきファイルを少なくとも一つ作るタイプのアプリケーションは、小さなファイルに対する多くのランダムアクセスに強いというSSDと実に相性がいい。もう一つ好影響を受けたのが Firefox。履歴やブックマークをデータベース化したおかげで、便利になった代わりにアドレスバーへの入力時のもっさりが完全に解消していた。

アプリケーション単体でも、SSDのご利益は五感で感じられるのだが、この快感は複数のアプリケーションの同時実行で感じられる。裏で Mail.app に Mail を行かせたり、Time Machine が動いていたりしても、フォアグラウンドで作業しているアプリケーションで「ディスク待ち」する感覚がまるでないのだ。音と熱がほとんどないのもいうにおよばず。これ、一度慣れるともう元に戻れないかも。

それにしても、量産品はすばらしい。いざという時すぐに代替品が手に入れられる安心感は、 MacBook Pro のころにはほとんどなかった。それでいて、性能が Pro に対してさほど劣るわけではない。まあ、FireWire がなくなって、それに伴う形で Target Disk Mode がなくなったのはちょっと残念ではあるけど、ディスク交換がこんなに楽なら、 Target Disk Mode の必然性もそれほど高くはないだろう。

万人におすすめ。

Dan the Downsized