よくぞ言って下さいました。

On Off and Beyond: 海外で勉強して働こう
これまでずっとなるべく言わないようにしていたのだが、もう平たく/明快に言うことにしました。
  1. 日本はもう立ち直れないと思う。
  2. だから、
  3. 海外で勉強してそのまま海外で働く道を真剣に考えてみて欲しい。

はてブやコメントやTBを見ると、「日本はもう立ち直れないと思う」に引っかかっている人が多いみたいだけど、現実は実はもっと厳しい。どう厳しいかというと、「海外を知らないと日本に留まる資格もない」になりつつあるということ。

以前にも書いたような気がするのだけど、私自身、海外体験がなければ「日本でやっていける」という自身は持てなかっただろう。そして私のまわりをみて、「この人は大丈夫」という人は、ほぼ一人残らず海外体験を持っている。外から日本を見たことがある人だけが、日本という「怪物」との間合いの取り方を身につけているように見受けられるのだ。

そう。日本という「怪物」。

どんな「怪物」かというと、「塊魂」みたいな怪物。この怪物にとって、あなたは「敵」ではなく「細胞」なのだ。

希望について - 池田信夫 blog
この意味で今の日本が不幸なのは、富が失われていることより希望が失われていることだろう。終戦直後の日本では、若者は焼け跡に設計図を描いて新しい事業を興すことができたが、今では都市はコンクリートの建物で固められ、職場はノンワーキング・リッチに占拠されている。仕事がいやになっても、転職すると生涯収入は5000万円以上減る。起業してもうかると、東京地検特捜部がやってくる。政府はバラマキと企業救済で、社会主義に舵を切った。それが偽りの希望だったことは、歴史が証明しているにもかかわらず。

社会主義については別entryにいずれ書くとして、なぜ日本に希望がない--ようにあなたの目に映る--かといえば、逆説的であるがあなたが日本というものに希望を期待しているからなのだ。そもそも希望というのは国だの企業だのに求めるものではない。なぜ日本に希望がないか。自分ではなく日本に希望している人が多すぎるからだ。「日本オワタ\(^o^)/」といいつつ、日本がハジマるのをいつまでも待っているあなたに希望が訪れることは、ない。

そのことに気がつくのに、日本に希望しようがないほど日本から離れるほど効果的な方法はない。そして、離れてしまえば日本の悪いところだけではなく良いところもいやでも気がつく。塩野七生も言う通り、愛国者を作る一番簡単な方法は、そいつから国をいったん取り上げることなのだから。

で、最初に戻る。「海外を知らないと日本に留まる資格もない」になりつつあるということは、日本という「怪物」が弱っていることの裏返しでもある。もはや日本を支える人材を、日本国内だけで育てることが無理なのだ。そしてそれは日本だけの話ではない。唯一の超大国ですらそうなのだ。ObamaもMcCainも、米国外から米国を見てきた経験の持ち主である。一応我が国の首相殿もそうなのであるが....

日本が立ち直れない?あなたが開き直ればいい。そうやって十分な人が開き直ってはじめて、この国は立ち直るのではないか。

Dan the King of Wishful Thinking