人使い荒いなあ。まだ徐行運転中なのに。というわけで、

に関する、弾の見解。

いいじゃん、言わせておけば。

今更梅田望夫がオープンソースに関して何を言おうが、オープンソースはびくともしない。こういういい方もなんだけど、梅田望夫に貶められるほど、オープンソースはやわじゃない。

童貞にセックスについていくらあることないこと言われても、セックスがびくともしないのと同じ。

オープンソースというのは、やっているものにとってさえ、それがなんだか説明するのは難しいものだけど、やっているうちにわかってくるもの。いや、弾言してしまおう。オープソースをやらずして、オープンソースは分からぬ、と。

そしてオープンソースをやるのに必要なのは、ネットに繋がったパソコンのみ。それを発表する場は無料でいくらでも手に入る。blogだって構わない。blogにペーストしたコードだって立派なオープンソースだ。しかしそれだけでは確かに何度も直しを入れるのはまんどくさい。「書き続ける」のであればリポジトリがあった方がいい。が、これまた無料。SVNサーバーが欲しければYappoがCodeReposに速攻でアカウントを作ってくれるし、Yappoが信用できなければSourceForgeだってGoogle Codeだってgithubだってある。

もし、梅田望夫によるとんちんかんな「オープンソース」に対する見解によって、これらの状況が悪化するというのであれば、私だって「梅田望夫よ、口を慎め」ぐらいのことは言うだろう。しかしそんな状況はどう考えてもありえない。ありえるとしたら、オープンソースをやっている者自身が、その言葉を真に受けた場合しかありえず、それは梅田望夫が将棋で七冠になるよりあり得ない。

だから、梅田望夫 on オープンソース(笑)に関しては、私は今まで特に何も言ってこなかった。梅田望夫が何を言おうが、オープンソースのじゃまにはなりそうになかったから。

梅田望夫 on Webに関しては、事情は異なる。梅田望夫はオープンソース童貞であるが、Webに関してはそうではない。「ウェブ進化論」のおかげで、「『あちら側』にも『こちら側』にも声が届く」、一流の目利きと見なされている。だからそこで「残念」と彼が言えば、私も「残念」と言い返す。

しかし、オープンソースに関しては、二歩すら知らないただの傍観者だ。二歩を知らないものが将棋についてとんちんかんなことを言ったら、あなたは怒りますか?そりゃ指してる最中に耳元で騒がれたら私だって怒るけど、そうでなければむしろそこは笑うところじゃありませんか?

で、ここまではオープンソースをしている人の、梅田望夫対策。ここからは、オープンソースをしている人にも結構ある誤解に対する反論。

イノベーションはなぜ起きたか(上) 「指さない将棋ファン」がとらえた現代将棋の「もっとすごい」可能性著者インタビュー 梅田望夫氏 JBpress(日本ビジネスプレス)
例えば、インターネットが社会にもたらしたインパクトのひとつに「オープンソース」という考え方があります。これは元々ソフトウエア開発に端を発した概念なのですが、いまやそれにとどまらず、世の中をより良い方向に導くと思われるテーマがネット上で公開されると、そこに無数の知的資源が集結して課題を次々に克服していくといった可能性を含む、より広い応用範囲での思考や行動原理を意味しています。
サブカルチャー領域への応用は少しずつ進んでいるのですが、全体として、こうした動きがいまだに日本では根付いていません

オープンソースは米国だとか日本だとか、国とか地域に根付くものではない。

個人に、根付くものなのだ。

個人も環境に生きる者である以上、国とか地域とかが全く関係ないとは確かに言えない。そもそも世界中に開いた場所で何かを見せるだけでも処罰される国や地域が今もなおあるのだし。しかしその制限がない国や地域というのは、「十分よい」場所であり、そしてその中に日本が入っているのは疑いない。ひがさんも私も、コードを晒したかどで逮捕なんてのは心配していない(だからこそ、金子勇氏に対するこの国の扱いは看過できない。が、これは本entryには収まらないので改めて)。それどころか、賞賛され、あちこちの集まりに呼ばれ、有形無形の利益を確かに受けている。日本、特に東京は、オープンソースをやる者にとっては天国に一番近い場所であることには違いない。YAPCを開けば世界最大、毎日のようにやってくる勉強会。世界一安いブロードバンド回線....毎年YAPCの時期になると世界中からやってくるオープンソースプログラマーたちは、自分たちのホームを「第三世界」と読んではばからない。

が、その「第三世界」でも、ここ日本でも、オープンソースをやる奴はやるし、やらない奴はやらない。そしてオープンソースにおける「場所」とは国や地域ではなく、参加者どおしのつながりそのものである。この世界において、Larry Wallと私との距離は、ひがさんと私よりも「近く」なる。そして miyagawa が今どこにいるかは「どうでもいい」。そして、リポジトリサーバーが世界のどこにあるかも「どうでもいい」。CodeReposが日本にあるのは確かだが、オーストリアのhanekomuがそれを気にしている様子は微塵もない。

オープンソースは属人的なものである。属地性は、ほとんどない。あえて属地性を語るのであれば、むしろオープンソース界における中国のプレゼンスの異様な低さの方が語るべきことである。が、これはentryを改めて。

こういったことは、やれば、わかる。

というわけでどうだろう。やってみては>梅田さん。とりあえずCodeReposにアカウントを作ってみては?

Dan the Open Source Activist