あれから一年、再びインタビューされたので紹介します。

なぜ出口社長ってこんなに話しが面白いのでしょうか。こういういい方も変ですが、まだ死んだことがない人の中で、最も「ライフサイクル」というものが充実している方のように感じます。

このインタビュー、八月掲載予定が少し早まったようです。日蝕?それとも選挙?それはさておき、一つ驚いたのが、このインタビューの直下にあるリンク。

出 : もっとお話しをしていたいのですが、どうやら時間が来てしまったようですので、最後に一言お伺いしてもいいですか? ライフネット生命はこの5月に開業1周年を迎えましたが、ちょうど開業したてのころに、小飼さんと1回目の対談をさせていただいた経緯もあり、ぜひ、ライフネット生命開業1周年について一言コメントをいただければと思います。

小 : 縁起でもないことを承知で言いますと、実際に加入者が亡くなられたり、入院されたりして、保険金や給付金が支払われたという実績が早く見たいです。私はエンジニアなので、実際に仕組みが一回転したのをどうしても見届けたいと思うのですよ。

※対談後の2009年6月10日に、ライフネット生命保険2008年度下半期の保険金等の支払い状況を開示しました。

一年目にして、きちんと支払いが発生しているのですね。きちんと回転した実績がこれで成ったわけです。この開示は、掛け値なしにすばらしい。たった一桁ではありますが、0と1の差は大きい。

日本人、捨てたもんじゃないなと私が強く感じる理由は、実は生命保険の加入実績だったりします。年間およそ45兆円、自らの医療費よりも多いお金を、自らが受け取ることができない未来のために支払っている。さすがにそれは支払い過ぎだし、もっと少ない額で同じだけ将来世代に渡せるはずだと出口社長も私も思っているのですが、しかし「大数的」には、日本人は自分が死んだ後の将来のことをすごく心配しているのだというのは確かです。

Dan the Mortal