softbank-iphone3gs

サマーウォーズ」の興奮もさめやらぬまま。飯でも食って帰ろうということで、通りすがったソフトバンク豊洲。

駄目もとでおたずねします。iPhone 3GSはありますか?
店員
16GBですか32GBですか?
え?ってことはあるの?
店員
黒の16なら

というわけで急遽、iPhone 3GSを手に入れることに。

きっかけは、妻がiPhoneを欲しがったことと、長女がケータイをへし折ったこと。

そこで、こうすることにした。

  1. 妻のケータイをNMPでiPhone 3GSに
  2. そのiPhone 3GSと私のiPhone 3GをSIM交換
  3. 子供たちのケータイもNMP

これを一気にやるためには、iPhone 3GSをその場でその日のうちに入手できるという条件が必要だったのだが、iPhone 3GSが品薄すぎてその機会がなかなかやってこなかった。「待ち受け状態」にあったわけだが、その待ち受けがついに終わる日が来たというわけだ。

NMPもからんだので、全行程が終わるまでには1時間30分ほどかかったが、その買い、じゃなかった甲斐あってか、待ち時間が長いことを覗けばノートラブル、ノーハッスルだった。

iPhone 3GからiPhone 3GSへの移行は、拍子抜けするほど簡単だった。SIMを差し替え、アクティベイトするさいに、「バックアップから復旧する」を選ぶだけ。このあたりはMacのセットアップアシスタントに通じる。

むしろちょっと大変だったのが、妻のiPhone 3Gの環境(再)設定。メールアドレスを用意したり、MMSのアドレスを変更したりと、以外とやることが多い。意外だったのは、SIMを指し直した時点では、旧環境はそのまま残っていたこと。iTunesとつなげて、やっと「新環境」となる。「クリーンインストール」したいのであれば素直にiTunesのリストアボタンを押した方がよいだろう。

それで、一つ気がついたことがある。

数は少なくとも、家族割引との合わせ技がソフトバンクの26ヶ月純増に大きく貢献しているのではないかということ。

ドコモ、純増数で首位のソフトバンクモバイルに肉薄--6月末の契約数:ニュース - CNET Japan
事業者別契約数では、NTTドコモが11万2400件の純増で5486万4100件、2in1は1400件純減の43万9100件だった。auを展開するKDDIは、4万3800件の純増で3099万6100件。ソフトバンクモバイルは、純増数11万2900件の2095万6200件、ダブルナンバーは2500件純増の2万200件となっている。イー・モバイルの契約数は、純増数9万1600件で167万2300件となった。

家族全員に配るには、iPhoneは値が勝ちすぎる。ましてや子どもに持たせるには。しかし母なり父なりがiPhoneにした際、家族ごとNMPするというケースは少なくないのではなかろうか。iPhoneは芋づるのつるとしても機能するのだ。

ちなみに、NMP前のキャリアーは、au。NMPの申し込みの歳には、例によって泣き落としが入るわけだが、「iPhoneに移行するため」というのは最短で最強の答えでもある。ドコモは Android で巻き返せるか。 au は iPhone/Android に匹敵するほどセクシーなスマート端末を出せるのか。

ドコモ、純増数で首位のソフトバンクモバイルに肉薄--6月末の契約数:ニュース - CNET Japan
6月末時点の携帯電話の契約数は前月比0.3%増の1億848万8700件となった。

市場は、すでに飽和しているといってもいい。ケータイはクルマと同じく新規需要はほとんどない、買い替えばかりの市場となる。世界に目を向ければすでに累積で40億もの端末が売れたそうで、全世界的にもケータイは「新たに買う」ものではなく「ものごころついた時からそこにあって、買い替えるもの」となりつつある。行き着く先は、「白物化」か「スマート化」の二つしかなく、そしてこの二つは同時進行しているように見受けられる。日本のヴェンダーに居場所は残るのだろうか。「裏切り者」の私が言うのもなんだけど。

Dan the iPhone Owner