おごちゃんが十八番を出したので、便乗しておくか。

おごちゃんの雑文 ? Blog Archive ? 「天才エンジニア」でIT業界は変わらない
だから、いいか、技術者およびその卵達。お前のその技術で世の中を変えたかったら、自分で経営者になるか、いい経営者を連れて来い。漫然と「天才エンジニア」とかおだてられて体良く奴隷にされても、世の中なんて変わらないってことは覚えておけ。まぁ「世の中を変える」ことばかりがエンジニアの本懐じゃないけどね。
天才高校生はIT業界を変えられるか? - 記者の眼:selfup
日本の選手団が帰国した直後の8月17日。国際情報オリンピックの記者向け報告会が開かれた(写真)。質疑応答になると,ある記者が選手たちに「日本のIT業界は弱い。ぜひ,君たちのような天才に,業界を変えてほしい」と熱く語りかけたが,当の選手たちは「IT業界」と言われても,全くピンと来ていないようだった。

そりゃピンと来ないよ。

だって、天才じゃないじゃん。

まだ、ね。

「天才」ほどFalse Positive も False Negative も多い用語もないけれども、日本における誤用で一番ひどいのは、人があつらえた問題を解いた人にこの言葉を使ってしまうこと。

そう。彼らはまだ、人が作った問題を、作った人が採点できる程度に解いただけなのだ。

彼らが天才でないというつもりはない。実際彼らが天才である公算は小さくない。

404 Blog Not Found:「コピーの天才」が天才になれない理由
私は、実は天才というのは意外に多い確率で存在するのではないかという感を年々強くしている。かつては「100万人に一人」だとか「1億人に一人」だとかと思っていたが、実は100人に1人ぐらいの高確率で存在するのではないかと感じるようになってきた。blogを読み書きするようになってから、その思いはますます強くなっている。

「天才」を人ではなく、天賦の才を指す言葉だとすると、人にとっての天才とは、恒星にとっての惑星のようなものかも知れない。以前は惑星を持つ星系はそれほどたくさんないと思われていたけど、観測手段が発達したおかげでごろごろ見つかるようになった。

だからこそ、すでに解答がある問題に正しい答えを「出し直した」者を「天才」よばわりしている「古き良き」言説を見るとげんなりする。そちらに注目している間に、本物の天才をぼろぼろ見落としてはいないか?池沼扱いしてはいないか?KYよばわりしているのは確実だよね。

こんな風に。

On Off and Beyond: 他人の夢を否定する人
まず切り出したのがご本人で

「社会貢献だ」

で、次の男性君

「社会貢献です」

次の男性

「社会貢献です」

次の男性

「社会貢献です」

「自由になることです」

そうしたら、アントレプレナー氏は

「それは間違っている」

「社会貢献」というのは、「正しい答え」だ。だから天才でなくてもできるし、天才でなくてもやるべきことだ。これに対して、「自由になること」という問題には正しい答えはない。

「天才」という言葉は、そういう問題に取り組んだ人のためにとっておくべきなのではないか。

勘違いしないで欲しい。私は「社会貢献」欲旺盛な、既に解答のある答えに向かってまっすぐ進む人たちの価値も多いに認めている。「天才」を乱発する人たちより、ずっと。

なんでそう言い切れるかって?

「ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間」によれば、私は天才らしいので:-)。この場を借りて献本御礼。

【対談】『ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」』:マインドマップ的読書感想文
■二人、dankogaiを語る

西村 僕が天才だと思う人の1人に、堀江さんもご存知のプログラマーの小飼弾さんがいるんですよ。対談で一度会ったきりなんですけど、6時間もの間、小飼さんがしゃべり続けて、そのテープ起こしと原稿を書いたライターさんは10円ハゲができちゃって。

堀江 よく弾さんと話せるね。俺は絶対無理だわ(笑)。

6時間話してないし、その他にも誇大広告はあるけれども「だいたいあってる」。重要なのは、私が「6時間」(実際は19:00-24:00ぐらい)も話せたのはきちんと聞いてくれる人がいて、髪を犠牲にしてでも(笑)それを原稿にしてくれる人がいるということ。そういう人々がいるからこそ、私の天才は天災とならずにすんだのだ。

だからこそ、正しい答えに向かってまっすぐ進む人には、彼らに相応しい称号が欲しい。

「超凡」は、どうか。

これは日本を代表する超凡である岩瀬大輔伊藤真が、共著のタイトルに選んだ言葉でもある。彼らの素晴らしいのは、正しい答えに向かって自らまっすぐ進むだけではなく、天才を理解し、敬意を払っていることにある。そんな彼らが自らを指す言葉として選んだのだから、これにふさわしい言葉はないのではないか。

一つ確かなことがある。

才ある人を「天才」としか呼べないボキャ貧に、誰が天才なのかわかるはずがない。

Dan the Gifted -- Whatever Gift it May Be