というわけで遅まきながら小学館出版局小川様より献本御礼。

これぞ本当の「ブログ本」。

まだブログを始めていない人は、なぜ始めるべきかを。

すでに始めているけど、続けられない人は、なぜ続けるべきかを。

そして続けている人は、なぜ続けられてきたのかを改めて、

本書でご確認いただきたい。

本書「目立つ力」は、ブログを本にしたという意味ではなく、なぜブログを書くべきなのか、書き続けるべきなのか、そしてそのためにはどうしていけばいいのかという、ブログの why & how を示したという意味におけるブログ本。

目次 - 勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!: 「目立つ力」、ブログとインターネット・メディア論の集大成、10/1発売です。より。
第一章 インターネット・メディアの可能性と威力を知る
第二章 ステップ1 Plan―戦略を考える
第三章 ステップ2 Do―表現する
第四章 ステップ3 Check & Action―改善・継続する
第五章 達人に学ぶ 座談会「αブロガーへの道」(小飼弾&村山らむね)
勝間和代が選ぶ お手本にしたい達人アカウント一覧

なぜ、あなたはブログを書くべきなのか。

面白い話題だけど - finalventの日記
 間違いとも言えないけど、弾・ザ・アルファブロガーさんも一種の特権なんですよね。

それが、もはや特権ではなくなってしまったからなのだ。

あなたの特権というのは、あなたにのみ認められ、私や他の人には認められていないことを指す。

そしてかつて公言というのは確かに特権だった。講演するのも本を上梓するのも、希望者なら誰でも出来るという訳には行かない。TV出演ともなればなおのこと。

これは、「公言権」というチャンネルの希少性に由来していた。チャンネルの数が人より遥かに少ない以上、そのチャンネルを持つということは確かに特権であった。

ブログには、それがない。

使用料すら、ない。有料オプションも確かにあるし、確かに有料な分利便性は上がるのだが、少なくとも「公に何かを語る」という点に関しては、無料と有料の差は一切ない。

裏を返せば、「それは公言権を持つおまえだから言えることであって、それがないおれには言えない」という言い訳が通用しなくなってしまったということでもある。「声なき声」がありえなくなってしまったのだ。代弁が効かなくなってしまったのだ。

人の口を借りれなくなった以上、自分で言うしかない。公言が特権でなくなってしまったということは、公言に伴う義務も「特務」ではなくなったということだ。ブログ以前は「聞かないお前が悪い」だったのが、ブログ以後は「言わないお前が悪い」になってしまったのだ。

えらいこっちゃ。

しかし、実際にやってみれば、それほどえらいこっちゃじゃありませんよ、というのが本書の主張であり、いかにえらいこっちゃでなくすというのが本書の開示している how である。

blogが登場したから、発言権が全て平等になったとは私も思わない。著者は本書を著すという特権を得ているのだし、そして私もその著者にインタビューされるという特権を得ている。しかしそれは、著者や私が「特務」を淡々とこなしてきた結果、自然かつ公正に得たものである。著者や私が元々持っていたものではない。目立つ力は、チャンネルの持ち主が与えるものではなく、各自が育てるものへと確実に変わったのだ。

あとはそれをどう育てるか。

本書で是非ご確認いただきたい。

Dan, a Blogger