Google Wave の Invitation を頂いたので早速使ってみた、のだが....

404 Blog Not Found:Google Wave != Mail 2.0
WaveはIMとWikiを「含んで」いるけど、Mailは「含んでいない」

うむむ。

現状では、こう言わざるを得ない。

Waveは IM と Wiki の悪いところどりだ、と。

CPU資源 - CPU Resource

Google WaveはAjaxばりばりかつサーバーと通信しまくりのという、ずいぶんと重いアプリケーションである。CPUもメモリーもずいぶんと使う。β版だしまあこれは目をつぶってもいいだろう。資源に関する問題は時が解決することが多いのだし。

直感性 - Intuitiveness

これは Google Wave に限らず、複雑な操作が必要なWebアプリケーションに共通した問題なのだが、今自分がブラウザーを操作しているのかそれともアプリを操作しているのかが結構わからなくなる。特に Google Wave の場合、コンテキストメニューをふんだんに使わざるを得ないので、これを右クリックの結果、すなわちブラウザーの操作としょっちゅう取り違えてしまう。このあたりの解決法は決定的なものがなく、なかなか難しい問題ではあるのだが、 Google Wave 固有の問題ではないので Google Wave を責めるのは筋違いだと思う。

あなたの神経 - Your Nerve

しかし、こればかりは許しがたいというものが一つある。

自分が編集している最中に refresh がかかって、それにより編集フィールドが移動してしまうという問題である。

これは、以下のように簡単にデモすることが出来る。ParrotとYou = あなたが登録されたWaveを、Parrotとあなたが同時に編集しているとしよう。実際に、下のtextareaに適当に何か打ってみて欲しい。

Parrot:
You:

これがいかに神経にさわるか、お感じいただけただろうか。

ひどい場合、かな漢字変換している最中にフィールドが下に流れてしまうのである。リアルタイム性を重視するあまり、ユーザービリティがおろそかになってしまっているのである。ここまで入力しにくいWebアプリは、正直今まで経験したことがない。

解決法は、明らかである。

ユーザー入力中は、他の更新を止めてしまえばいい。これだけで、ぐっと使いやすくなるはずだ。実際 twitter はそのようになっているし、それどころか入力しても refresh しない限りTLすら更新しない。仮に更新したとしても(たとえば 夏ライオン などはそうなっている)、それによって入力フィールドの位置が変わってしまうなどということはない。

他のユーザーからの更新も、ユーザーの入力途中経過をリアルタイム表示する必要があるのだろうか。例えば twitter がそうなっていたら、すなわち tweet を書いている最中のキーストロークがそのまま followers の TL に反映されるのだとしたら、 twitter は今よりずいぶんと不快な場所になっていたのではないだろうか。Waveも行単位ぐらいに粒度を落とした方がずっと快適になるのではないだろうか。

とにもかくにも現時点の Google Wave は、ITボディビルディング大会にしか見えない。その筋肉は見事なものだが、我々が--少なくとも私が--見たかったのはコレジャナイ

Dan the Drown in the Wave