弾言@iPhone 決断@iPhone

5日前に発売開始の」弾言」 & 「決弾」 on iPhoneですが、現在電子書籍部門の2位と3位となっております。

というわけで、それを通して感じたことをまとめておきます。

iTS-Top15

iPhoneユーザーは文字の書籍に飢えていた

それまでの電子書籍部門は、アイドルグラビアや漫画が主でした。ところが最近文字書籍がすごい売れているようなのです。「弾言」「決弾」の下に控えているのは、ハーレクインロマンス。320x480pixelという意外と狭い画面だと、むしろ文字書籍の方が図画書籍よりもフィットするように感じます。

Twitterで「オンラインサイン会」

@dankogaiを追いかけてらっしゃる方は、私のTLが「御礼なうm(__)m」で埋まっていることをご存知かと思われます。これ、実は全て手でやっています。コピペすら使っていない(いや、数回使ったか。iPhone/iPod Touch経由の時に)。なんだからサイン会をやっている気分になりました。

「電子書籍にはぬくもりがない」のはウソですね。むしろこうして今まで不可能だった著者-読者リレーション(ARと略すと Augmented Reality とぶつかるなあ)も簡単、かつ自然発生的に実現してしまったのですから。

なんと言っても安い

一部350円ですから。これでも電子書籍部門では上の方。これでも一部あたりの著者の収益は、紙の本とそれほど差が出なかったりします。クレディットを見てわかるように、iPhone版の「版元」は、binWordは、共著者山路達也(@Tats_y)の個人事業。誰でも出版社になれる時代がすでにそこにあるのです。

そしてかさばらない

文庫本より小さな iPhone / iPod Touch のそのまた一アプリですから。

なんだかいいことずくめみたいですが、課題も見えてきました。

一部一アプリ

作る側としてはこれは手間がかかります。@Tats_yも大変だったようです。

そしてなんといっても使う側としては、iPhone / iPod Touch の画面という「最も高額な不動産」を占有してしまうこと。一部や二部ならさておき、本棚一つ分の書籍をそこに登録したら大変です。

iBook がアプリ名になる日

これを抜本的に解決するのは、iPod - ハードウェアではなくアプリの名称 - に相当するアプリの登場でしょう。音楽や映像がすでにそうなっているように、そこでまとめて管理できるのが一番いい。そして映像や音楽が、iPod - 今度はハードウェア - の上だけではなく iTunes でも直に視聴できるように、iTunes でも読めるようにすればなおいい。

となると、電子書籍リーダーアプリは、Apple純正のものが欲しくなる。iPodに電子書籍ビューワー機能を追加するか、あるいは iBook という名のアプリにするか。操作性を考慮すると、別アプリの方がいいと思います。それなら iPod で音楽を流しながら iBook で読書できるでしょ? 幸い iBook という名は、かつての iBook が MacBook に移行したおかげで空いてます。

この Apple Slate に iBook.app が標準搭載されていても、私は驚きません。間違いなく"Apple Slate"のキラーアプリとなるでしょう。

Dan the Author Thereof