というわけで、家族共用のiMacを、G5から五年ぶりに更新したのですが、これが素晴らしい。

何が素晴らしいかというと、メモリーが2GBから8GBと一挙四倍になったこと。

これだけあると、俄然生きてくるのが VMWare Fusion 3。あわせてVMWare Fusion 2からアップグレードしたのですが、もう最高です。

何が最高かというと、仮想マシンを iMac 側で動かしておいて、それを MacBook -- に限らず VNC クライアントから見れること。今までも仮想マシン上のOSが VNC サーバーになっていれば見れたのですが、VNC自体がサーバーをやってくれるおかげで、仮想マシン上のOSがGUIで動いていなくても見れるようになります。

まず、仮想マシンを以下のように設定しておきます。

vmware3-vnc

VNCによるリモートディスプレイにチェックを入れ、パスワードとポート番号を指定。このポート番号ですが、Leopard 以降標準装備となった画面共有が5900を使うので、番号は分けた方がいいでしょう。ここでは5901にしてあります。

次に VNC クライアントの方。え? OS X 用のはどこに入っているかですって?

実は Leopard 以降は標準装備です。画面共有は、実は VNC で実装されているのです。この画面共有、たいてい Finder からアクセスすることになるかと思いますが、実は単体のアプリケーションとしても使えます。フルパスは/System/Library/CoreServices/Screen Sharing.appopen '/System/Library/CoreServices/Screen Sharing.app'とTerminalから打ってもいいですし、一度普通に画面共有してからDockに固定してもいいでしょう。

起動すると、以下のダイアログが出てきます。

screen-shareing-manually

ここに VMWare が動いている Mac のホスト名とポート番号を、yourmac:portの形式で入力します。

screen-shareing-warning

するとこのように「入力が暗号化されていないけどいいか」と警告が出ますが、OKして先に進めば、あとは普通に使えます。

VMWareがフォアグラウンドで動いている必要はありません。Fast User Switch で他のユーザーが使っている最中でも、仮想マシンが動いている限り普通にアクセスできます。実際4人がすでにログインした状態で、そして仮想マシンに1GBのメモリーを割り当てて使っていますが、8GBのメモリーを搭載した iMac はスワップ一つ起こしません。

仮想OSは使いたい。でもノートパソコンで実行してメモリーとHDD -- あるいはさらに貴重なSSD --を浪費したくない。そんなジレンマもこれで解消です。

それにしても新型iMac、メモリーを積み増したとはいえローエンドでこれほど高性能だとは。Quad Coreだとどれくらいになるのか…今から楽しみです。

Dan the Man with Too Man OSes to Run