著者よりPDF献本御礼。

Twitterという「軽い」メディアが対象ということもあるのだろうか。Twitter本は新書の方が良本が多い。4ツイッター 140文字が世界を変える然り、Twitter社会論然り。

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「つぶやき」に関する筆頭書が「ツイッター 140文字が世界を変える」なら、「つぶやきが織りなす社会」に関する筆頭書が本書。下手な単行本を一冊買うより、両書を併読した方が、twitterへの理解は広くかつ深くなる。

それに本書を加えていただきたい。この三冊を抑えれば、Twitterに関してはMECEとなること請け合いだ。そして、その中でもあえて一冊となると、本書が第一選択肢であるべきだ。

以下、その理由を述べていくことにする。

本書「Twitter革命#twrevoは、「歩くマルチメディア」@knnkandaのTwitter論 & Twitter術。

目次 - @booksprより
はじめに
第一章革命はもう始まっている
利用者5840万人で成長率は3712%
ツイッターで今何が起きているのか
きっかけはオバマ?
パワー・トゥ・ザ・ピープル
事件はツイッターで起こっている
2009年の再ブレイク
つぶやきから「ツイート」へ
第二章ツイッターの何がすごいのか?
ウェブのリアルタイム化
ツイッターの革命的な7つの特徴
特徴(1)RTの伝播力
特徴(2)短縮URL
特徴(3)ボット
特徴(4)API開放によるカスタマイズ
特徴(5)140字の字数制限
特徴(6)メールを超えるコミュニケーション
特徴(7)ユーザーが決めるルール
世界にたった一つのタイムライン
人間関係が可視化される
ソーシャルフィルタリング
センサー化するツイッター
第三章メディア革命
最も敷居の低いメディア
ただのミニブログじゃない
ツイッターvs.ブログ
ツイッターvs.SNS
ツイッターvs.そのほかのソーシャルメディア
ツイッターvs.メルマガ
ブログから「リブログ」へ
「ゆるいメディア」の価値
ニュースへのタッチポイントが変わる
ソーシャルニュースの時代へ
マスメディアの中に真実はあるか
テレビも新聞もツイッターを利用
ソーシャルメディア時代のテレビ視聴スタイル
ライブツイートの時代へ
現実とツイッター空間の融合
第四章ビジネス革命
ツイッターを使いこなすことは自転車を乗りこなすようなもの
大企業からスモールビジネスまで
さまざまなビジネス用途
ツイッターが企業の行動を変える
企業ツイートの始め方
企業として何をツイートするか
自社情報のコンシェルジュとして
つづきはツイッターで!
公共サービスにもツイッターを
ツイッター議員は世の中を変えるか
「出馬なう」は実現するか
選挙はマスコミ向け公共事業?
第五章革命は終わらない
進化するツイッター
頭の痛いスパム問題
API開放の功罪
悪用されたソーシャルグラフ
ツイッターのビジネスモデル
「草食系」の世界観
フツーの人の参入でツイッターは変わるのか?
セカンドライフの二の舞にはならない
メディア化する個人と個人化するメディア
あなた自身の革命
インターネットの本質
おわりに
参考文献
p75

最新だけあってリストがきちんとカバーされているし、前二書の知見もきちんと反映されている。なによりも新書という「メディア」を実に美しく使っているがいい。縦長のフォーマットに吹き出しは実に映える。これはTwitter本に限らず、今後の新書はびしばしRT、じゃなかった真似るべきである。

正直著者は「革命」という言葉を使いすぎる傾向はある。以前にも「YouTube革命」という本を同じレベルから出してもいる。

しかし今度の「革命」は本物だと、著者だけではなく私も感じている。

なぜなら、革命とは端から見ているものではなく、自ら参加するものだからだ。

そして、およそTwitterほど参加しやすい「革命」はかつてなかったのだ。

Twitter論として本書を読んだとき、本書は私がこれまで読んだ中で最も違和感が大きな一冊でもある。特に違和感があるのはRTに関しての記述。目次にもあるとおり、著者はReTweet = RTをTwitter最大の特長かつ機能と言っている。

確かに影響力のツールとしてのTwitterは、RTなくしてその力を発揮することはできない。「わたしのつぶやき」が「わたしたちのこえ」となるのは、それがRTされた時である。

しかしそれを最大の特長として捉えるのはどうなのだろうか。だとしたらTwitterの投稿、4割は「意味のないつぶやき」という指摘はどうなのか。著者も私も、そしてこれを読んでこれからTwitterをはじめようとするあなたも、他者のtweetをオウム返しするためにtwitterを始めるのではないだろう。

もちろん、RTに関する記述は著者の一意見に過ぎないし、それに対する私の"RT"もまた私の一意見に過ぎない。しかし著者が何と言おうと、RTは断じて機能(feature)ではなく、利用者自らが自然と編み出した利用法(usage)である。公式RT「機能」が登場し、RTを使用していた人々の期待を大いに裏切った今、このことははっきりと指摘しておく必要がある。

他にも@yonda4@4da4になっていたりなど、おっちょこちょいの著者らしい記述も多々あるが、しかしそれでいいのである。

なぜなら、「わたしではないあなた」こそが、わたしが最も見たいものであり、「あなたでないわたし」こそが、あなたが最も見るべきものであるからだ。

つまり、そういことである。

「う」が抜けても、きちんと伝わる。

君子でなくとも和して同せず「曰ける」のが、Twitterなのだ。

革命に、ようこそ。

Dan the Revolving Tweeter

ツイ記:

@akky仕事速っ