というわけでVMWare Fusion 3販売開始記念 & FreeBSD-8.0-Release 記念、というわけではないのですが、基本設定済みのFreeBSD8.0-Releaseの仮想マシンをtorrentで配布しはじめたのでお報せします。

きっかけは、こちら。

われながらしょーもないネタなのに、ネタにも関わらず、400MB以上もあるファイルが500回もダウンロードされたのです。

だとしたら、もう少しまじめに作ったVMなら、もっと使ってもらえるのではないか。

というわけで、作ったのがこれです。

login
login:
freebsd
password:
rocks

これで入って下さい。

追記:

最初のlogin後一回だけ

sudo vmware-config-tools.pl

を実行してください。なくても動きますが、vmware関連の設定の一部修正がこれでなされます。

デフォルトでは、味も素っ気もないコンソール画面のままですが、startxとすると、こうなります。

gnome2-lite

gnome2-liteがあらかじめ入っています。解像度も変更できます。音もきちんと出ます。

epiphany

anthyと日本語フォントも一通り入っているので、日本語入力もばっちりです。

電源オフは、shellからshutdown -p nowです。

これだけ知っていれば、あとは

などを読めば、FreeBSDともつきあえるようになるかと思います。

構成

なるべく初心者にわかりやすく、それでいて FreeBSD の特長がわかるように心掛けました。以前にも

という記事でFreeBSDでもまともなデスクトップ環境は構築できることは示せたと思うのですが、しかし初心者でここまで設定するのはかなり難しい。それならVMを配ってしまえばよいではないかというわけです。実際、8.0-Releaseでは、VMWare Toolのインストール一つとっても一筋縄でいきませんし。

利用初心者向け、インストール中級者以上向けのもので未対応なものに、JavaとFlashがあります。対応しちゃおうかなとも思ったのですが、ライセンスが曖昧なので割愛しました。

ディスク

ここが一番面白いところでしょう。

disks
  1. 2GB UFS 起動時のみに利用
  2. 2GB SWAP
  3. 4GB ZFS

そうです。ZFSです。4GBしかありませんが、これはわざとです。VMWareの設定で拡張すれば、ZFSなので即座に反映されます。growsfなどは一切必要ありません。どの道/usrなどは圧縮されているので、4GBでも余裕です。ZFSの機能を使わないと、この構成では3GBぐらいになるのですが、1GBを切っています。

おまけ - torrentでの公開方法

torrentでの公開ですが、FreeBSDだとこれも簡単でした。

  1. ctorrentをportsでインストール
  2. 以下のコマンドでtorrentファイルを作成
  3. ctorrent -t -u http://tracker.openbittorrent.com/announce \
      -s FreeBSD-amd64-8.0R.tbz.torrent FreeBSD-amd64-8.0R.tbz
    
  4. 以下のコマンドでtorrentでctorrentを起動
  5. ctorrent -d FreeBSD-amd64-8.0R.tbz.torrent
    

最後に

仮想マシンというのは、このように設定は大変だけど一旦設定すれば利用は簡単というものを配る方法としては理想的ではないでしょうか。WindowsとUbuntu、そしてChromium OS(笑)以外にも面白いOSはたくさんあります。みなさんも是非VMを自作して公開してみてください。

Enjoy!

Dan the FreeBSD Advocate