なんと。

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吉里吉里人(上中下) / 四千万歩の男(全五巻)
井上ひさし
時事ドットコム:井上ひさしさん死去=作家・劇作家、「吉里吉里人」など
「吉里吉里人」「四千万歩の男」など奇抜な設定と軽妙なタッチの小説や戯曲、エッセーで知られ、護憲運動にも力を注いだ作家・劇作家の井上ひさし(本名廈=ひさし)さんが9日夜、肺がんのため神奈川県鎌倉市の自宅で死去した。75歳だった。

最も遅筆したい訃報だ。

この人のすごさは、なんというか、アボガドロ数のようなものだろうか。6.022 × 1023という数があまりに大きくて実感が持ちがたいのと同様、井上ひさしという作家は、一般人がとらえるにはあまりにやさしく、あまりにふかく、あまりにゆかいで、あまりにまじめだったのだ。

Twitter / 尻P: 「読めば絶対面白い&ためになる」作家の一人だったなあ ...
「読めば絶対面白い&ためになる」作家の一人だったなあ。彼の小説はうますぎて手本にならなかった。日本語の勉強にはなったな。

プロですらこうである。凡人何をいわんや。

書き手としてだけではなく、読み手としても大きすぎて実感が持てない。個人で20万冊の蔵書を持つというのは一体どういう感覚なのだろうか。一桁少ない蔵書でてんてこまいの私にはわからない。

しかもその読書は、最後の最後まで現在進行形であったようだ。

Twitter / T-HIGAKI(日垣隆): 1年半でしたが米原さんと私は毎週5時間も隣席に。テレ ...
1年半でしたが米原さんと私は毎週5時間も隣席に。テレビ出演の準備と、ナマだったので3時間出演と、反省会1時間。彼女も井上さんも私のメルマガをとっていてくださり…。
井上ひさし - Wikipedia
むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをゆかいに
ゆかいなことをまじめに書くこと

誰もが読める文章を誰にもかけないように書く秘訣は、誰もが目指すべき目標でもあった。

今までありがとうございました。もう生きてお目にかかる事はかないませんが、遺してくださった文章にはいつでも会えます。なので、これからもよろしくお願いします。

Dan the Complicated, Shallow, Unpleasant, and Insincere