真面目な私も考えてみた。おい、君たち何を笑ってるんだよ(怒)。
真面目が“バカ”を見る?! 日本社会の未成熟:日経ビジネスオンラインところが、世間では真面目であることは、必ずしも評価されない。「真面目だよね」と言われると、からかわれているような気分にさえなることがある。
その結果は、真面目な人であればあるほど不愉快なものだ。
真面目に"バカ"を見させているのは、他ならぬ真面目な人々自身なのだから。
その理由はただ一つ。
先進真面目は発展途上真面目に、そして発展途上真面目すらメカ真面目に真面目度において敵わない
これだけだ。
日本の1世帯あたりの年間停電時間は10分未満で、これは世界的にもダントツに低い。それを支えているのが、高い技術力と、日々真面目にミスをすることなく、寡黙に働く工場の人々の努力だ。
発電所の人たちがおそらく言わなかったことが一つある。
その日本の電力会社を本当に支えているのは、北米の二倍以上の電気料金を真面目に払い続けている日本のユーザーだということだ。
知っておきたいエネルギーの基礎知識 P.97
それにしても日本の値段の高さが際立っています。電力料金は多くの産業生産物の価格に反映されますから、国際競争上大変不利に働くでしょう。
同書のグラフは元データが2002年とやや古かったので、ここでは2007年のそれを引用しているが、おそらくほとんどの人はこのことを知らない。しかし真面目に製造業に取り組んでいる人々はこのことを知っている。その結果日本ではもうアルミニウムの精錬はやっていない。電力が安い国で作られた地金を買っている。
それでもまだ電力に関しては、差額を「真面目代」として捉える事もできるだろう。
しかし、こちらはどうなのだ。
ボーイング777機長まるごと体験 P. 17大型機では、機長と副操縦士にフライトエンジニア(航空機関士)を加えた3名のパイロットがかつては乗務していました。それが777などの最新鋭旅客機では、機長と副操縦士の2名常務体制に変わっています。アナログ表示の計器類が並んでいた従来型コクピットが「グラスコクピット」に進化して、システムの監視・管理をコンピュータが行うようになり、パイロットの作業量が大幅に軽減されたからです。
777ではエンジンの数も四発機の747の半分になっている。それでフライトの質が下がったかといったらそんなことはない。エコノミークラスでさえ液晶ディスプレイが各座席についているし、食事の質もずっと上がっている。それでいて料金はずっと安い。LCCでない主要キャリアでさえ。
なぜそうなったか?航空サービスに取り組み各社が真面目に取り組んだからだ。より安全に、より快適に、そしてより安く。
真面目な人々の居場所が減ったのは、真面目な人々の真面目な仕事の結果なのだ。
その行き着く先はどこか?その一つの究極例が、こちら。
「1円家電のカラクリ・0円iPhoneの正体」には、フリーどころか逆転経済という言葉さえ登場する。そこでは売る人が金を払い、買う人がお金をもらうのである。そんなバカな?ところがそんなバカなことは、本blogでも起きているのである。ここで紹介した本は、すべて献本いただいているものである。私にとって本というのはもはや読めば読むほどお金が入るものになっているのだ。
しかし言いたい事はそんなことじゃない。
この「逆転経済」の中に、不真面目な人がいるか、ということである。
誰も、いない。売り手も買い手も真面目にやってきた結果、こうなったのである。
真面目には、強力な自己破壊効果がある。
真面目をつきつめると、自分より真面目な奴に席を譲るしかなくなるのだ。米国の真面目はインドの真面目に。日本の真面目は中国の真面目に。そして全人類の真面目は、機械の真面目に。
これが、真面目が"バカ"を見るの正体だ。
なんのことはない。それは真面目の自画像なのだ。
…ということは、実は「小飼弾の 「仕組み」進化論」に全て書いた。そのためにはどうしたらよいのかも。真面目の自己破壊効果について真面目に考察した本なので、真面目な人に読んでいただけると真面目な私としてこれほどうれしいことはない。
しかし読まない人も、これだけは知っておいて欲しい。
真面目の首を真締めているのは、真面目な人々だということは。
「真面目にやってるんだから認めてよ」と言っているうちは、真面目さが足りないのだから。
Dan the Serious



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