著者より献本御礼。
よくわかってらっしゃる。日本のキャラというものを。
そう、キャラ。
in でなくて by な理由が、ここにある。
キャラの構成要素諸君、必読。
本書「世界が絶賛する「メイド・バイ・ジャパン」」は、「日本これからどうするよ」を考えるにあたって一冊だけで読むとしたらコレ!という一冊。これでも足りなければ前著「オタクで女の子な国のモノづくり」を。
なぜか。
「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」をはじめ、他が皆「ツン」が足りないと言っている中にあって、本書だけは「もっとデレ上手になりましょう」と喝破しているから。
オビよりかくも弱々しく日本は世界を魅了する目次
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日本鬼子は、どのようなキャラであるべきか。
ツンデレ、である。
クールでかつキュートなジャパン。
それが著者の答えであり、私の答えでもある。
日本はデレっぱなしでいるにはあまりに出来る子で、しかしツンを貫き通すほど強い子ではないのだから。
普段はツレないのに、困った子を見ると放っておけない。
そんな子が、モテないわけがないではないか。
著者の慧眼は、そんな心理が日本のオタクに固有のものではなく、世界に通じるということをきちんと指摘したことにある。著者による指摘は本書で確認していただきたいので、私はここで一例だけ指摘することにする。

これは萌えないを通り越して萎えるが、なぜ萎えるだけなのだろう。そしてこちらは萎えで終わってしまったのに、なぜ「いまいち萌えない娘」の方は、皆で「どうすればいまいち萌えない娘が萌えるようになるか考えてみて」もらったのだろうか。
「いまいち萌えない娘」には、キャラがあったからだ。
キャラがあったからこそ、皆がこぞって手を差し伸べたのだ。
そのことは、日本人だけではなく中国人だって実は知っているのである。ひそみに習うの故事の出自は中国なのだから。
ツンデレは、全世界に理解される。
しかし、誰もがツンデレになれるわけではない。ツンとすますだけの実力と、デレるだけの誠意がなければなれないのだから。どちらが欠けてもだめなのだ。
ではどちらが難しいのか。
実はデレの方なのである。
おわりに世代によって多少の違いはあるものの、どの世代も多種多様なキャラクターたちと共に育ち、膨大な述べ時間、アニメ画像にさらされていて、それはあたかも青写真のように思考回路に焼き付いています。ただ、これらの感覚はいずれの点もオフの時には盛り上がれる話題ではあるものの、いざ仕事モードになると「それはさておき…真面目に考えますか」と急に違う力学が出っ張って来てギクシャクした動きになる傾向があります。
スバルはこれの公式痛車をリリースするのだろうか。
論評はこれくらいにして、〆ることにしよう。
本書読了後は、安心してこう言える。
「日本のことなんか、全然心配じゃないんだからねっ」
Dan the Part of Her
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