著者ご本人より督促が。
お待たせしました。
「カルキュラスのアリエッティ」でも「算法少女ミルカ☆テトラ」でもありません。本当の第四作です。
本書「数学ガール/乱択アルゴリズム」は、大好評シリーズとなった数学ガール第四作。
- 404 Blog Not Found:書評 - 数学ガール
- 404 Blog Not Found:孤独解消型数学入門 - 書評 - 数学ガール/フェルマーの最終定理
- 404 Blog Not Found:自己、無限、自由 - 書評 - 数学ガール/ゲーデルの不完全性定理
- 第1章「絶対に負けないギャンブル」
- 第2章「愚直な一歩の積み重ね」
- 第3章「171億7986万9184の孤独」
- 第4章「確からしさの不確かさ」
- 第5章「期待値」
- 第6章「とらえがたい未来」
- 第7章「行列」
- 第8章「ひとりぼっちのランダムウォーク」
- 第9章「強く、正しく、美しく」
- 第10章「乱択アルゴリズム」
- 著者はプロの数学者ではなく、プロのプログラマー。その意味で本書は原点回帰でもある。
- それでもただの「アルゴリズム」ではなく、「乱択アルゴリズム」とした点が驚き。
- とはいえ、今回は前回の「踏破型」ではなく「散策型」で、乱択アルゴリズムにたどりつく過程でさまざまなアルゴリズムに触れるという筋立てになっている。前々回も散策型だったので、次回は踏破型になるのだろうか?
- 無理矢理一言で要約すると、「アルゴリズム・サイエンス (入口|出口)からの超入門」を数学ガール化したのが本書といったところか。
- 今回はなんとクワッドコアならぬクワッドギャル。なのだけど、年下ばっか増やすのってどうよ。この件に関してはずいぶん前にもケチをつけたことがある。
でもあれだけ物語にしにくいことを、物語にしただけで大したもの。でもワシならミルカを年少に、テトラを年長にしてたな。その方がミルカの天才性がくっきりする上、姉萌えと妹萌えの双方をカヴァーできた>@hyuki
- 本書はプログラミングの本でもコンピューター・サイエンスでもなく、数学の本ではある。そのこともあってアルゴリズムは疑似コードで書かれているが、文字列処理もメモリー管理もシステムコールへのラッパーだったかつてならとにかく、アルゴリズムを書き下すために必要な下地を全てそろえたスクリプト言語がこれほど普及した今、疑似コードで書く意味は「宗教戦争防止」ぐらいしか思いつかない。これでも著者にとっては充分な理由だったのかも知れないが。
- というわけで、本書のアルゴリズムを動かして楽しみたい方には、「初めてのコンピューター・サイエンス」をおすすめしておく。私は「宗教」的には反Pythonだが;-p、こういう目的にはうってつけだと思う。
-
著者のセンスが光るのは、事実上「乱択
アルゴリズム 」である本書の乱択に何を持って来たか。クイックソートのピヴォット選びとはね。お見事。これであればアルゴリズム一般から逸脱する事なく、本書の種本でもある「乱択アルゴリズム」のように初心者には手が届かないものとなってしまうこともない。「乱択 アルゴリズム」をお探しの方はこちらの方を。 - 実は一番気に入ったのはエピローグ。ランダムってなんだろう?
本書は前作よりいい意味で軽い。全巻揃えるのであれば、1→4(本書)→2→3と読み進めるのがよさそう。あるいはいっそ本書を最初に持ってくるか。理解に手とコンピューターを動員できるのはやはり大きい。数学だって習うより慣れろな要素は実はかなりあるのだから。
これで「姉」がいればなあ…
Dan the Math Boy





このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。