インプレス畑中様より献本御礼。
オビを書かせていただいたのに、すっかり紹介が遅くなってしまった。が、幸か不幸か震災のおかげか「本当の出版日」も後ろにずれたようだ。
本書の上梓が震災に重なったのは偶然だけど、本書の真価はむしろ震災後の今こそ確立したのではないか。
本書「エンジニアとしての生き方」は、社交辞令抜きで世界に出たエンジニア、中島聡による、日本のエンジニアたちとその卵たちに対する提言。
オビよりWindows 95とIEの生みの親は、なぜ今iOSとWebKitに夢中なのか。中島聡はなぜこれほど自由で自在なのか。その答えがここにある。エンジニア諸君、社を捨てて世に出よう。目次
- はじめに
- プロローグ
- 第一章 “世界を舞台に働いてみないか?”
- 第二章 日本のエンジニアは大丈夫か?
- 第三章 勝てば官軍、負ければガラパゴス
- 第四章 自分を変えて自由になろう
- 第五章 エンジニアとして世界で成功する
- おわりに
- 特別付録:「ビル・ゲイツの面接試験」─生の知性を磨く頭の体操集─
英語で engineer とは名詞であると同時に動詞でもある。エンジニアとは肩書きではない。行為であり行動なのだ。その意味は、「手がける」。
何を?
世界を。
理に国境はない。物理にも論理にも。放射性物質にもパケットにも、「ローカルルール」なんてものはないのだ。そうである以上、エンジニアの行為というのは常に国境を超える可能性を秘めている。なぜ世界なのか、これがその答えだ。「会社」や「日本」より、「世界」の方が自然な対象なのだ。
あなたは、すでに世界と直に接しているのだ。好む好まざるとに関わらず。
だから、あなたはまず自らのために、世界を手がけるべきなのだ。
それが、結果として会社や国を救うことになる。断じて逆ではない。
「愛国」なんて口に出す奴はろくなやつが居ない。個人として立派な日本人になることだ。アホな保安員にも騙されない。汚染から密かに自分と家族を守る。暴落から私財を守る。あなたの真実は日本の真実の一部、あなたの健康は日本の健康の一部、あなたの私財は日本の財力の一部。
じゃあ具体的にどうするか?
それを決めるのは最終的には、もちろんあなた。しかしその前に先輩がどうするかを知っておくのも悪くない。本書でぜひそれを確認して欲しい。
Dan the Engineer
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