このニュース自体に、驚きはない。

ライブドア事件:「冤罪」主張通らず 堀江元社長収監へ - 毎日jp(毎日新聞)
IT時代の「寵児(ちょうじ)」と呼ばれたライブドア元社長、堀江貴文被告(38)の上告が棄却され、収監される見通しとなった。約53億円の粉飾決算などに問われて逮捕、起訴された後、公判だけでなくインターネットや著書で「冤罪(えんざい)」を主張し続けたが、司法には最後まで受け入れられなかった。【伊藤一郎】

ご本人自身驚いていないことは以下を見ればわかる。

この件について私の思うところは、地裁判決のときにすでに記したとおり。

しかしこのニュースが重なった事には、驚いた。

MIT:メディアラボ所長に起業家の伊藤穣一氏 − 毎日jp(毎日新聞)
【ニューヨーク山科武司】米マサチューセッツ工科大学(MIT)は25日、同大のMedia Lab(メディアラボ)所長に、起業家の伊藤穣一氏(44)を指名したと発表した。世界有数のコンピューターサイエンス研究所トップへの起業家就任に、ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は「異例の選択」と報じた。

双方とも、大学中退。

同じく大学中退者にして、両氏のちょうど間に生まれた私としては、やはり何も感じないというわけにはいかない。実家全焼という事故が理由だった私はとにかく、両氏とも、既存の教育機関(institution)には収まらなかった人物という点では共通していると思う。

その両者をかの国の機関とこの国の機関がどう扱ったか。

そのあまりのコントラストに、心のCCDが焼き切れそうだ。

「これだから日本は」などというつもりはない。ライブドア事件の後も、ネットもリアルも世の中は進んだのだし。TwitterもiPhoneも出たのはその後で、私はどちらも問題なく手に入れた。もちろん堀江さんも。どちらも日本人の手によるものではないが、日本人が使うのになんの問題もない。

世界は、つながっている。

だから「日本人の手でよくならない」ことは、「日本がよくならない」ことを必ずしも意味するわけではない。「よくなった世界」に引っ張られる形で「日本がよく」なってしまうことはありえるし実際そうなった。

それでも、どうせよくするなら、自分の手でよくしたいと思うのが、日本人に限らず人というものなのだと思う。そういう人にとって、日本は「悪くしないことに忙しすぎて、よくしそうな人まで罰する国」だという印象はこれで強まったのは確かだ。

機会があるごとに繰り返しているように、私は人が助かることには興味があっても、組織が助かることにはあまり興味がない。「地より民を」は「地」を「国」としても成り立つと確信している。

それでも両方助かるに超した事はないとも、願っている。

だとしたら、「悪くしない人」だけでは、助からない。

それだけは、理解しておく必要がある。

あなただけではなく、あなたが助けようとしている人々も。

さもなければ、あなたは助けようとしている人々自身に害されるのだから。

Dan the Yet Another Dropout