今月も Software Design が出る頃となりましたので紹介です。

前回 OS X を取り上げた流れもあって、今回の連載ではZFSをとりあげました。OS X LionではついにRosettaもなくなり、「PowerPC で Mac OS」な Mac の 「Intel で NeXTStep」化もこれで完成という趣きですが、そんな中にあって HFS+ だけがそれに「勝った」ような印象すらあります。しかし Apple もかつて ZFS を導入しようと試みたことがあるのです…

詳しくは記事をご覧いただくとして、記事に書き切れなかった点を二点ほど補足します。

一つは、AppleがZFSを導入しなかった理由。OracleによるSun買収も理由の一つかも知れませんが、高速なCPUと大容量のRAMに強く依存するZFSは、モバイルデバイス向きとは言い難い面もあります。もう一つの理由はこちらだったかも知れません。なにしろ Appleは iPhone のために Snow Leopard のリリースを遅らせることすらしましたから。

もう一つは、今や ZFS は Solaris と FreeBSD だけの専売特許ではなくなったこと。いよいよ Linux でもFUSE経由ではなくネイティブなZFSが使えるようになります。

これだけだと「へえ」ぐらいですが、これには正直びっくりしました。

なんと、以下の一連のコマンドだけでZFSが使えるようになります。

$ sudo -i # apt-add-repository ppa:dajhorn/zfs # apt-get update # apt-get install debootstrap ubuntu-zfs

それも FreeBSD 8.2-RELEASE でもまだサポートされていない、 9-CURRENT や 8-STABLE でやっとサポートされた zpool version 28 / zfs version 5 が。

以下、USBメモリーで試してみた結果。

On FreeBSD 8-STABLE
# zpool import zusb
# zpool status zusb
  pool: zusb
 state: ONLINE
 scan: none requested
config:

	NAME        STATE     READ WRITE CKSUM
	zusb        ONLINE       0     0     0
	  gpt/zusb  ONLINE       0     0     0
On Ubuntu 11.04
# zpool import zusb
# zpool status zusb
  pool: zusb
 state: ONLINE
 scan: none requested
config:

	NAME        STATE     READ WRITE CKSUM
	zusb        ONLINE       0     0     0
	  sdc       ONLINE       0     0     0

しかも同ページには、rootをZFS化する方法まで書いてあります。まだbootをZFS化するには至っていないのですが、「カーネルに乗せられないなら、モジュールをソースで配っちゃえばいいじゃん」と「気づいて」からここまでこぎつける速度には正直びっくりです。

Ubuntuをお使いの方は、ぜひお試しを。

そしてよろしければ Software Design の方もご一読を。

Dan the Contributing Writer