3.5vs4.21

新iPhoneで私が最も評価しているのは、変えるべきを変えたことより、変えざるべきを変えなかった事。

Dan Kogai - Sep 13, 2011 - Public
そろそろ iPhone 5 マダーという季節だけど、筐体は変わらないというのがワシの希望的観測。

業界人ほどわかってないというのも、Guy Kawasakiの言う通りなのだけれども。

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。特にiPhoneが見劣りするのが画面サイズ。アンドロイドスマートフォンでは、ハイスペックモデルは4.2インチ以上が常識になりつつあり、年末商戦で4.4や4.5インチの大画面モデルもいくつか登場すると見られている。

Appleのデザイン力がどれほど優れていようと、デザインできないものが一つある。

我々ユーザーの、肉体だ。

いくら「見劣りする」と言われようが、新しいモデルにあわせて手を大きくするなんてことは出来ない。Galaxy S IIの画面は、いかにSamsungがそれをわかっていなかったか、あるいはわかっていてもそうせざるを得なかったかの傍証だろう。劣悪なタッチ精度をカバーする最良の方法は、画面を大きくすることなのだから。

片手での操作に耐えるスマートフォンは、今もなおiPhoneのみ。

その意味において、iPhoneはすでに完成した製品だ。

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SoftBankの3G/3GSユーザー救済処置に納得いかないiPhone 4ユーザー、コレいかがでしょうか? すっと背面の4のよこにステッカーはるだけです

そんなことはする必要がない以前に出来ない。「背面の4」なんてないのだから。背面にあるのは、「iPhone」のみ。3Gも3GSもそうだった。そしてAppleという会社は、ただそれが新製品であることを示すためだけにデザインを変更する会社ではない。

4Sの後も新たなiPhoneは出るだろう。5なのか5を飛ばして6になるのか、はたまたMacのように名前はもう固定してヴィンテージ(例えば late 2011)で区別するようになるのか、それはわからない。しかしいずれにしても、iPhoneのあの形が今後変わらないことはほぼ確定したように思える。ステンレスがチタニウムになるようなことはあるかもしれないけど、ディスプレイをあれ以上精細にしても意味がないことは、"Retina Display"という名前が示しているし、1080p以上の動画も同様に意味がない。

それでは、iPhoneはこのまま進化(evolve)はすれど革命(revolve)しないのだろうか?

するとしたら、プロトタイプはこれではないのか。

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そう。6代目iPod Nano。

iPhoneがiPodから生じたように、「次のiPhone」はiPhone nano、もしくはiWatchとして登場するのではなかろうか。

iPhoneが手机 = Handsetであるかぎり、iPhoneの基本デザインは変えられない。しかしブレスレットであればどうか?それなら Think Different に値するだろう。画面が小さすぎる?Siriを宿すには充分大きい。

もっと大きな画面が欲しい場面では、他の iDevices で AirPlay する手も使える。AirPlay がすごいのは、入力デバイスが出力デバイスと一致していなくても、「それら」ではなく「それ」を使っているUXが得られることを証明したこと。AirPlayが大げさならApple TVの単なるリモコンだって構わない。

大事なのは、次の「革命的な」iSometingは、iPhoneより革命的にiNtimateでなければならないということ。現状それに最も近いのは腕時計なのではないか。

"Let's talk iPhone"イベントでも、新製品ですらない iPod Nano のウォッチ機能を Phil Schiller がずいぶんと熱く語っていた。

長女のそれを新「OS」にバージョンアップしていろいろ試してみたら、たしかにそれで行けそうだという感じがしてきた。

"iWatch"を製品化するのは別にAppleでなくても構わない。しかし"iWatch"はiWatchのみでは機能せず、iCloud相当のものが背後(あるいは頭上)にあってはじめて機能するというのも確かで、時計屋さんにそれを作るのはかなり難しいだろう。一番近いところにいるのは、やはりAppleということになる。

iPhoneはある意味Star TrekのCommunicatorが具現化したものだ。Dick Tracy Watch、あるいは「敵は海賊」のインターセプターを具現化するというのも、当然すぎる流れに私には思えるのだ。

Dan the Man with Too Many iProducts