小学校四年生次女のケータイの更新次期が来たのでそれをWILLCOM HONEY BEE 4にしたついでに入手したのだけど、なにこれ素晴らしすぎる。

スマフォ、特にiPhoneとこれの組み合わせって、バットマンとロビンじゃん。

本機種WILLCOM SOCIUS WX01Sは、Bluetooth HandsetにもなるPHS端末。

WILLCOM|SOCIUS
業界初(※)のBluetoothハンドセット機能を搭載。スマートフォンにかかってきた電話をSOCIUSで受けたり、スマートフォンの番号でSOCIUSから発信することも可能です。ウェブブラウジングはスマートフォン、通話はSOCIUSで。スマートフォンをお使いのかたは、通話がもっと便利になります。

それ以外の非音声通信サービスはメールだけ。カメラもなし。Webもなし。

これこそ、スマフォ時代の二台目のあるべき姿。

今までの「二台持ち」というのは、ただ二台あるだけだった。ただの1+1=2。これでやっと1+1>2になる。sociusという名はだてじゃない。我が家のiPhone(長女の機種変更で合計4台)は全部Softbankだけど、AUの方はさらにメリットが大きいのではないか。これで「着信でデータ通信が切れる」と後ろ指を刺されることがなくなるのだから。

SOCIUSがさらすごいのは、「n+1台目」のnが1より大きくなりうるところ。4台までのbluetoothホストを登録し、2台まで同時に待ち受けできる。実際に試してみたところ、iPhone 4/4S(iOS5/Softbank)、HTC EVO ISW11HT(Android 2.3/AU)、IS12T(Windows Phone 7.5/AU)を全て問題なく登録できた。

課題がないわけではない。たとえばAndroidだと、SOCIUSを通してしか通話できなくなる。発着信操作をAndroidで出来ても、音声がSOCIUS経由になってしまうのだ。Windows Phoneは「とった」方の端末が送受話機になるが、発進時はSOCIUSが問答無用で送受話機になる。iPhoneのように切り替えられればよいのだが…

もう一つの課題が、大きさと重さ。初代iPod Nanoの伝説のプレゼンよろしくジーンズの子ポケットにするっと入るのではあるが、iPhoneよりわずかに長く頭がちょこんと飛び出す。77gというiPhone 4Sのほぼ半分の大きさも、(WILLCOMとしては)高機能端末であるHONEY BEE 4よりもわずかとはいえ重い。ストラップフォンとはいわないまでも、もう一回り小さいとさらにイケてたのだが。もっともキーをこれ以上小さくすると操作性が損なわれるので、ディスプレイを縦長から正方形にして、より薄くする方向で。


One more thing. 住所録のインポートつまり[電話帳一括受信]は、iPhoneからだとフリガナが全部一番目の電話番号に化けてしまうのだ。

スマホとリンク | SOCIUS ソキウス | WX01S | SII
※1 SOCIUSのその他フォルダへ登録されます。

というのを見てなんのこっちゃと思ったらそういうことだったのだ。十数件ぐらいならとにかく何百件もあるばあいこれはorzだ。

弥縫策がないわけでもない。SOCIUSへエクスポートする連絡先をあらかじめグループに登録した上で、iPhoneのBluetooth設定で、デフォルトの[すべての連絡先]ではなくそのグループを指定しておけばいい。iCloudのようにリアルタイムでiPhoneの住所録と同期できれば理想的なのだが…

しかしいくら二台持ちといっても、コストも二台分では意味がない。この点でもWILLCOMのプランは理想的で、今回次女のWILLCOM|HONEY BEE 4x1、妻と私の分のSOCIUSと三台契約したのだが、端末割賦金まで全込みで月々の支払いが5,000円を切る。iPhone一台分より安いのだ。

これだけTCOが低いと、固定電話も廃止したくなる。32Fの我が家でもアンテナ全部立ってるし。イエデンワ、ネタじゃなくてベタじゃなイカ?

そもそもPHSとは、コードレス電話の進化系。スマフォの子機というのはある意味落ち着くとこへ落ち着いたとも言える。いや、落ち着かせたのだ。新経営陣が。端末も料金プランも、見違えるように鋭くなった。

孫正義、恐ろしい子…

Dan the Man with Too Many Handsets