このニュースなのだけど…

一般論なら私もこういう反応をするのだろうけど、Google論としてはそうも行かない。

はてなブックマーク - けんすうブックマーク - 2012年3月25日
これ、一見「Googleがひどい!」となりがちだけど、サイト側のほうが悪いので、サイトを訴え続けるほうが正しいと思う。サジェストを消したところで被害者は救済されないので、あまり意味がないのでは・・・。

なぜなら、Googleは不都合な検索結果を要望に応じて削除した「前科」があるから。詳しいことは「グーグル ネット覇者の真実」(In the Plex)をはじめ、書籍にもネットにもいくらでもあるけど、このことは元ポルノ女優の過去と同様に、消せない事実だ。

相手が中国政府なら要望を受け入れて、フランスや日本の小市民では拒絶する。強きを助け弱きを挫くことを"No Evil"とする文化圏を、私は知らない。

かつてVolvoは右のような広告を打ったことがある。「私たちの製品は、公害と、騒音と、廃棄物を生み出しています」。開き直りといえば開き直りではあるが、しかしこれは"Do more good than evil"という決意表明でもある。車と同様、Webも数多の悲劇を生んできたし、これからも生み続けるだろう。だからといってWebのない世の中というのは、車のない世の中以上に受け入れ難い。そして検索エンジンのないWebは、ステアリングウィールのない車にも等しい。

404 Blog Not Found:In the Plex - 書評 - グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ
その意味で、"Do no evil"という呪文は、まさに呪いだった。

そろそろGoogleは、みずからに科したこの呪文を発展的に解消すべきなのではないか。

Dan the Evil