まあ私も逃げて助かった口なので、以前

と主張しているだけに、こういう気持ちもわからぬでもないけど…

いじめについて - orangestarの日記
しかし実際は飢えて死にそうな子供に、

「パンがなければお菓子を食べればいいです、食べ物はいくらでもあります」

といってるみたいなもんだ。無理。実際逃げるの無理

でもやはりそれは「甘え」というより「ねだりすぎ」。

逃げるのがあなたである以上、まずあなたがどこにいるのかわからなければ逃げ場所を示しようがないし、他者に逃げ場所を聞いてる暇があったら、一刻も早く逃げた方が助かる確率は高くなるのだし。

それでは将軍様!その屏風から南の島を出してください!!

そりゃ本当に飛行機も船も通っていない南の島しか逃げ場がなかったら、そこまで泳ごうとして力尽きるのがオチかも知れないけど、実際に探してみれば、もっと近所にあったりするんだよね。

たとえば、図書館とか。

学校にも家にも逃げられなかった私が逃げていたのが、そこ。

そりゃ夜になれば閉まるし、休館日もあるし、結局のところ一次避難にしかならなかったけれども、それでも「何もきかず、ただ黙ってそこに居させてくれる」という、逃げ場としては最も重要な要件を満たしていたし、その上「次にどこに逃げるべきか」を調べるための資料がどっさり揃っていて一石二鳥。

逃げるにあたって重要なのは、機動力であって想像力ではないということも覚えておいてよいかも知れない。想像力はむしろ自分を自分で追いつめる。たとえば、こんな具合に。

頑張って通信で大検とって大学にいっても就職のときに 「中学高校が空欄になってますがこの期間なにをしていましたか」
「はい!苛めにあってひきこもりをしておりました!」
という人間を会社はとらない。

大検とって大学いって(卒業してないので中卒だけど)、乞われてCTOになりましたが、なにか?

で、CTOになってから応募書類に何千通(いや、万だったかな?)も目を通して、何百人も面接したけど、学歴欄なんてほとんど目を通した事がない。強いて目を通す時には「最終学歴」ぐらいで、それも「職歴」がまだない応募者の場合にやむなくといったところ。人材に飢えた採用担当をなめんな。

想像と実情の乖離は、これっくらいある。

たかが10数年の人生経験しかないおまえらが正しく想像できるほど娑婆はわかりやすいもんじゃじゃねーってんの。

不惑を過ぎた今でも、現実には驚かされることばかり。わるい方にもいい方にも。

で、現実に逃げるのは、あなた。

あなたのいじめっ子でも教師でも親でもなくて。

Dan the Survivor