つつがなくリリースされました。

OS X Mountain Lion - Apple

感想は

とほぼ変わらず。その後 Dictation とかが追加されましたが、これで「iOSには出来るのにOS Xには出来ない」ことが大部分解消されていい感じです。

とはいえ、「今まで動いていたものが動かなくなる」ことは、OSのアップグレードにはつきもの。本entryは、それを再び動くようにするための備忘録です。

(追記あり)

InstallESD.dmg の保全

App Storeからインストーラーをダウンロードしたらインストーラーが起動しますが、インストールボタンを押す前に InstallESD.dmg を保全しておきましょう。たとえばこんな感じ。

cp -a \
  '/Applications/Install OS X Mountain Lion.app/Contents/SharedSupport/InstallESD.dmg' \
  ~/Downloads

Lionの時と同様、インストーラーはインストール後にインストーラーアプリごと削除されてしまうので。あとはDisk UtilityなどでUSBメモリーなりSDカードなりDVDなにこの Disk Image を restore すればインストールメディアが出来上がりますし、Disk Image のままでも VMWare Fusion などで仮想Mountain Lion Macを作る時にも重宝します。

なお、 Lion Recovery Disk Assistant v1.0 は Mountain Lion の Recovery Disk も作成できます。ただし出来上がるのはあくまで Recovery Disk なので、 Mountain Lion をインストールする際にはやはり4GB超のダウンロードを繰り返すことになります。

Command Line Tools と MacPorts のインストール/アップデート

Mountain Lion で使える Xcode は最低限 4.4 なのですが、Xcode.app の [Preferences] → [Download] 画面からインストールできるのは、年会費$99を支払った Mac Developer Program メンバーのみとなったようです

しかし幸いなことに、Command Line Tools は無料登録メンバーでも別途入手可能です。

にアクセスしてから認証後の画面の、 Xcode 4.4 以下にある"Xcode 4.4 Command Line Tools for OS X 10.8" がそれです。"Command Line Tools for Xcode - Late July 2012" でない点にご注意。

追記18:15

というわけで改めてVMWare VMで検証してみたところ、現在は無料登録メンバーどころかApple IDなしでもインストールできるようになってました。私と同様の報告はtwitterに複数流れていたので、Appleの方で設定を後で変更したのかも(4.3の時も似たようなことがあった記憶がおぼろげに)。とはいえ Command Line Tools だけのためにXcodeをインストールするというのももったいないので、Xcode不要な方は上記の方法をおためしを。

MacPortsをインストールするのに必要なのはこの Command Line Tools のみです。 Xcode.app は不要です。Command Line Tools をインストールした後は、以下のコマンドで行けます。

curl -O https://distfiles.macports.org/MacPorts/MacPorts-2.1.2.tar.bz2
tar jxvf MacPorts-2.1.2.tar.bz2
cd MacPorts-2.1.2
sh ./configure
make
sudo make install
export PATH=/opt/local/bin:/opt/local/sbin:$PATH
sudo port -v selfupdate

既存のMacをUpdateした場合の手続きも、上に準じます。その場合 Command Line Tools をインストールした後は

sudo port -v selfupdate
sudo port -v -u upgrade outdated

で全て更新できます。私のところではなぜか gauche のみ build error になっちゃいましたが、残りはつつがなくupgradeされました。ただしバイナリーリポジトリがまだ出来ていないため、全てソースビルドになります。/opt/localが2GBほどの私のiMac 27-inch, Mid 2011で1時間ほどでした。

追記18:15 「HomebrewじゃなくてMacPortsなの?」という感想を複数頂いておりますが、私の理由はこうです。

Web Sharing を復活させる

Mountain Lion の [Preferences] → [Sharing] からは、Web Sharing が消えています。ただしこれはあくまでGUIのフロントエンドがなくなったというだけで、httpd そのものは残っています。以下のコマンドで有効にできます。

sudo launchctl load -w /System/Library/LaunchDaemons/org.apache.httpd.plist

無効にするには、loadの代わりにunloadとするだけです。

ただしこれだけだと、~/Sitesディレクトリにhttp://localhost/~yourid/でアクセスできません。

/etc/apache2/users/yourid.conf
<Directory /Users/yourid/Sites>
    AllowOverride FileInfo AuthConfig Limit Indexes
    Options MultiViews Indexes SymLinksIfOwnerMatch IncludesNoExec
    <Limit GET POST OPTIONS PROPFIND>
        Order allow,deny
        Allow from all
    </Limit>
    <LimitExcept GET POST OPTIONS PROPFIND>
        Order deny,allow
        Deny from all
    </LimitExcept>
</Directory>

という感じの設定ファイルを作った上で、sudo apachectl restart で再び有効になります。

とりあえずこんなところでしょうか。あとはGPGToolsさえ Mountain Lion 対応してくれれば…

Happy upgrading!

Dan the User Thereof