今月もそろそろ Software Design が発売される時期を迎えました。

今回表紙を飾ったのは、Chef。Perl MongerなおっさんにはAcme::Chefの方を先に思い出してしまったのですが、Rubyで書かれたサーバー管理ツールのことです。portupgradeといい、Homebrewといい、Rubyは近年になってこの分野でずいぶん使われるようになってきました。余談ですが、Perl用のフロントエンドもあります)。

こうなってくるとそろそろ Perl と Python のように Linux distros にも標準搭載してほしいところなのですが、標準搭載となると 1.8 系なのか 1.9 系なのかというのがちょっと悩ましいところ。 Ruby が標準搭載の OS X では 1.8 系なのですが、いまさら 1.8 系はないよなあとも思う一方、システム管理ツールの基盤ともなれば保守的にならざるを得ないし…

Pythonといえば、今回の私の連載はPycon JP 2012の基調講演のダイジェスト的な位置づけとなっています。見逃した方はぜひ。

もう一つ目をひくのが、JSX。前後篇の前半分です。"faster, safer, easier JavaScript"というのがウリですが、今やJavaScriptはJVM以上にVMとしての地位を確保した感があります。しかし直接使わずVMというところに、言語としてのJavaScriptに対する不満の大きさも感じます。たしかに私自身、JSにコンパイルする俺言語を書きたくなる誘惑に週一ぐらいでとらわれますし、esolangであれば本blogのネタにいくつも書いていますし。

というわけで残暑きびしいおりですが、秋らしく地味ながら読み応えのあるネタが揃っておりますので、よろしければぜひご一読を。

Dan the Contributing Writer