出版社経由で著者より献本御礼。
こういうのもなんだけど、自著が上梓されるのと同じぐらいかそれを上回るぐらいうれしい。
でも、タイトルちょっとおとなしすぎたかな。
「Webで一人前になるための33のエッセイ」とか。
Webからただ受け取るのではなく、Webに貢献するために必要な秘訣が、本書一冊でわかるのだし。
本書「Webサービスのつくり方」、副題「「新しいを生み出すための」33のエッセイ」は、どこにでもいそうな(ちょっと|かなり)すけべな一青年が、いかにして一人前のWebサービスデベロッパーになったかの記録。
「我が事のように嬉しい」のは、その過程に私も一役買ってるから。
この記事が本書とどんな関係があるかは、本書を読んでのお楽しみ(まあ彼のblogを通読している人ならばご存知だとは思いますが)。
![](http://image.gihyo.co.jp/assets/images/wdpress/plus/978-4-7741-3452-9/0002/01.jpg)
でも第一章の最初のエッセイ、「ぐだぐだ言ってないでコードを書けよ、ハゲ」だけは、大事なことなのでここで繰り返してもいいと思う。英語では "Shut the fuck up and write some code" 。これ、私の「勝負Tシャツ」の文言でもある。
本書の著者も紹介者の私もたまたまコーダーだからこうなるけど、デザイナーならデザイン、絵師なら絵、ブロガーなら文書という具合に「とにかく作品作ろうぜ」というのがその真意。
だけどそれ以上に大事(だいじ|おおごと)かつ小事(しょうじ|こごと)だと私が感じているのは、作品を表に出す事。それも「100%オリジナル」でなくったっていい。たとえば添削自体それに相当する。これなら1から作る必要なしに、あなたの存在が表に出る。
なぜ表に出さなければならないか?
表に出さなければ、あなた以外の人にそれは存在しないも同じだからだ。
育てられるためには、まず存在を認めてもらわなければならない。
生まれたての赤ん坊はそれを誰よりもよく知っている。だから産声を上げるのだ。「私は、ここにいる」、と。やかましかろうがウンコ漏らそうが、我々はそうやってはじまるのだ。
もちろんいつまでも赤ん坊のままではいられない。母乳はいつしか食事となり、襁褓はいつか取れ、匍匐はいつか歩行となり、そして空いた両手で我々は何かを作り出さずにはいられない存在となる。
しかし最初の産声なくして、それはない。
Programming PerlYou can program in Perl Baby-Talk, and we promise not to laugh.
[赤ちゃん語でもOKでちゅよ。笑ったりしないから]
添削はするけどなっ!
一人で一人前になった者などいない。たとえ母乳で育てられなくても(我が娘達もそうだ)、たとえ生身の師がいなくとも(私もそうだ)、誰もが誰かに育てられているのだ。
だからまず、産声を上げよう。
笑ったり、しないから。
Dan the Man
目次 - 「Webサービスのつくり方」という本を書きました - ゆーすけべー日記- 第1章 心構えと下準備
- 「ぐだぐだ言ってないでコードを書けよ、ハゲ」
- Mac一つあれば...
- エディタという道具
- なければつくる
- 言語習得にまつわるエピソード
- データ表現について分かった瞬間
- 僕がPerlを使うことから見る言語の選択
- ブログの効用
- 勉強会に飛び込む
- ライブラリという文化
- 第2章 企画
- 実装までにつくる「企画」の全て
- アイデアの発想法
- そこに潜むリスク
- 第3章 設計
- ユースケースを書こう
- データベース設計
- クールなURI?
- Webサービスを動かすための要素
- 第4章 開発
- 30分、JavaScriptでつくるWebサービスの動くモック
- 月額980円のさくらVPSを個人用に使い倒す
- Web APIで巨人の肩の上に立つ
- いかにして大量のおっぱい画像をダウンロードするか
- 全裸で学ぶMVC事始め
- MVCのMについて
- WAFあれこれ
- テストを書こう
- イカ娘でTwitter OAuth認証
- CSS Frameworkを持つ
- 第5章 プロモーションと運用
- Webサービス、最初の宣伝
- 「普通の」サーバ構成
- 運用してこそWebサービス
- Webアプリのパフォーマンスアップ作戦
- キャッシュ、キャッシュ、キャッシュ
- サービスをスケールさせる時
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