SONY Cyber-shot HX30V

「マイデジカメ」持ちになったのは、QV-10以来か…

もしかして、それで人生結構損してたかも。


Sony α NEX-6Y
ダブルズームレンズキット

当時まだ入籍していなかった妻と行ったイタリアはヴァティカンでスられ、下りた盗難保険で買い直したQV-10が型落ちになる頃には、ケータイにもカメラがついていて、その後いくつか今で言うところのコンデジことコンパクトデジカメは買ったものの、主たる使用者は妻のち長女で、自分専用のものはケータイのおまけとなって早15年あまり。

その妻のカメラが、NEX-6になったついでに、それで余ったポイントで入手したのがHX30Vなのだが、これがなかなかいい。単体としても、スマートフォンの「外部カメラ」としても、そしてNEX-6の予備機としてもぴったり。

  • まず、画質の差。スマートフォンより格段に良くなくてはならないが、上位機をも凌駕するというのはちょっと哀しい。



    上からiPhone 5、HX30V、そしてNEX-6。この程度の大きさでも、空の青さを見るだけで綺麗に序列ができているのがわかる。

  • 次に画角の幅。HX30Vの光学ズーム20倍というのは、ちょうどNEX-6のダブルレンズキットの双方の幅をカバーしている。

    ここだけアスペクト比が16:9になってるのは、動画を撮りながら静止画像を撮ったから。

  • そう。動画もきちんと撮れる。以下は拙宅からズームインしてズームアウトしただけの動画である、最大ズームでゆれまくりなのは私の腕が悪いからだが、ゆれてもぶれないのだから大したものだ。

  • そして、スマートデバイスとの連携。HX30Vには、Wifiが付いている。おかげでiPhoneやiPadはもちろんのこと、Android devicesからも、必要なときに必要な写真を取り出すことが出来る。SDカードの抜き差しは不要。

    もちろんEye-FiFlashAirPQI Air Cardを使えば同様の機能をWifi未対応のデジカメに追加することは出来るし、HX30V自体Eye-Fiにも対応してたりもするのだけど、やはりデフォルトでついているのは心強い。

  • iOS/AndroidとのWifi接続にはPlayMemories Mobileというアプリを利用するのであるが、一点だけ注意。アプリの設定で「オリジナル」にしておかないと、2Mピクセルに縮小された画像が保存されてしまう。

    一度設定してしまえば、本機のみならず他のSONYのWifi付きデジカメでもオリジナル画像を吸い出せる。上はNEX-6から吸い上げた写真を、 iPad Retina Display の iPhoto で開いているところ。

  • さらにGPS。これはもう本機に搭載されているのが嬉しいというより、NEX-6を含め最新のデジカメでも搭載されていないものが少なくないことを悲しむべき機能だ。時刻と場所という、最も重要なメタデータを記録できるか否かという違いは大きい。
  • 確かにGPSロガーさえあれば場所は「後付け」できる。本機にもGPSロガー機能がついているし、iOSにもAndroidにもGPSロガーアプリはすでにたくさん出ている。しかしそのGPSロガーも、カメラの日付指定が狂っていればお手上げだ。GPS搭載で手に入るのは位置情報だけではない。正確な時刻も手に入るのだ。
  • 今年の春に東北旅行に行った際、長女のコンデジも借りていたのだが、時計が狂っていたおかげであとでちょっとした苦労をしたっけ。最終的にiPhotoのバッチ修正に救われたが、それでもバッチ修正の起点となる写真が撮られた時刻を判定するのに一悶着。
  • というわけでSONYさん、GPSは無理でもNEX 5R/6にネットワーク経由の自動補正をファームウェアアップデートでつけてくれますまいか。NTPなら難なく付けられるでしょう?Webブラウザーさえ搭載しているのだし。

それにしてもこうして「本物」のデジカメを持つと、いかに写真をスマフォ頼りにしてたことで撮りのがしていたものが多かったか改めて気づく。いくらいいセンサーとソフトウェアを積んでも、光学系の小ささばかりはいかんともし難い。Samsung GALAXY Cameraのような方向性もあるけれど、私は「目には目を、手には手を」の方が好きだ。カメラとして見た場合タッチスクリーン操作はどうしてもぶれやすいし、そしてスマフォとしてみた場合iPad miniより重いというのはごめんこうむる。

本機のクラスのカメラのことを、英語では"Point-and-Shoot"と呼ぶ。「狙って撮るだけ」。本機ならスマフォでは狙って撮れない被写体も、フレーズどおり point and shoot で撮れるし、スマフォにいつでも接続できる。そして画像には常に正確な時刻と位置が記されている。「光画」では上位機に何歩か劣るけど、データのみならずメタデータも「写真」であれば本機は上位機より「上」。

カメラ付きケータイのおかげで撮影機会が増えたことで、「見えるのに撮れない」悔しい思いをする機会はかえって増えたのではないか。本機はそこをまさに補完してくれる。これで実売価格二万円少々。これでもコンデジとしては高額な部類に入るということが信じられない。ボケ味がどうのと言われてもつっこみようがない私にレンズ交換式カメラは豚に真珠というものだが、本機なら馬子にも衣装なのである。

Dan the Pointer-and-Shooter