年末の大掃除とかは「なにそれ?」という感じで「本塚」はあいもかわらず成長しているのですが、その代わり2年半ものの iMac 27-inch, mid 2011 を回春したらびんびんになったので備忘録。

きっかけは、iTunesサーバーとして余生を送っていた、Proでない唯一のUnibody MacBookのバッテリーがお亡くなりになったこと。

  • 「うーん、Mac miniでも買うか?でもどうせなら Haswell 待ちしたいよねえ」
  • 「去年は妻のiMacをリプレースしたのだから、自分のiMacもそういう時期かなあ」
  • 「いっそ Mac Pro とか?でもどうせなら Thunderbolt Retina Display 待ちたいよねえ」
  • 「ところでストレージ速度が妻のiMac 21.5-inch late 2012 w/ Fusion Driveの半分しかないんだが」
  • 「それ言うならMacBook Air Mid 2013の四分の一なんだが」

という葛藤のち、たどり着いたのは

  1. 起動ドライブを内蔵SSD(256GB SATA-2)からThunderbolt外付け(500GB SATA-3)に
  2. 内蔵SSD(256GB)+HDD(2TB)をFusion Driveに
  3. MacBookの役割はiMacに集約

という結果。

起動ドライブをThunderbolt外付けに

iMac 27-inch, mid 2011 というのは、Thunderboltは付いていてもUSB3は付いていないという過渡期感満載のモデルなのですが、どのみちSATA3の速度を満喫するにはUSB3では足りないので、SSDを外付けするならThunderboltにしたいところ。

SSDは速くて安いと評判の840 evo 500GBを。1セルに3bit保存するTLCというのには不安がないわけではないけど、SSDは容量が大きければ寿命も伸びるし、Time Machineでバックアップもされているので大丈夫。500GBにしたのは、MacBook AirのSSDが512GBであることとの兼ね合いで。

iMacとの接続はThunderboltケーブルGoFlex Thunderbolt Adapterで。価格オーバーヘッドは14,000円ほどということになる。

引っ越しは簡単で、起動時にcmd-Rを押してRecovery Driveから起動した後、Disk Utilityを起動してリストアした後、[Startup Disk]でリストア先の840 evoを指定して再起動するだけ。この間20分。SSD-SSDの引っ越しって楽だなあ。

[追記]そうそう。TRIM Enablerも忘れずに。私の場合、他に色々外付けする機会があったのですでに入れていたのでここに記すのを失念。

Bootcampパーティションも外付けSSDに引っ越し

ついでに内蔵HDDの尻の方にあった Bootcamp パーティションも外付けThunderbolt側に引っ越し。Winclone 4を使った。これ、Bootcamper必携ソフト。これでBootcampの引っ越しやリサイズも自由自在。

そのBootcampを使って840 evoのファームウェアも最新に。MacでWindowsを使うにはで書きそびれたけど、こういう時もWindowsがハードウェアに直接触れるBootcampが必要になるケース。

見てのとおり、ThunderboltだとOS XだけではなくWindowsの起動ドライブも外付け化できます。これ、Thunderboltの"ePCIe"という特性から考えるとMacの専売特許ではなさそうなのですが、NUCとかで試してみた方いらっしゃいます?

内蔵SSD+HDDをFusion Drive化

そして iMac内蔵のSSDとHDDをFusion。やり方はもういくらでもぐぐれば出てくるので割愛。すでに起動ドライブは引っ越した状態なのでこれまた一瞬。

その前にHDDの中身をバックアップしておく方が時間がかかったけど、VMWareの仮想ディスクとかCDやDVDのディスクイメージとかだったので、HDDでも遅くない大容量ファイルのコピーばかりだったので低速ではなかった。

一応念のため、Fusion DriveにもRestore Driveを使ってMavericksをインストール。

~/Music/iTunesをFusion側に移動。具体的にはコピーした後symlink。

そしてiTunes Home Sharingを使って5年ものMacBookのiTunesの中身を引っ越し。

ついでにTime MachineのバックアップもFusion Driveに引っ越し

さらに Time Machine のバックアップディスクも、Time Capsule から Fusion Drive 中に作ったSparse Bundle Imageに移行。単純にTime MachineのディスクにFusion Driveを指定するよりコンパクト、かつ「バックアップのバックアップ」がとりやすい体制を確立できる。やり方は…

  1. Disk UtilityでSparse Bundle Imageを作成。ここでは256GBに。
  2. そのImageがマウントされた状態で、以下のコマンドを発行。
    sudo tmutil setdestination '/Volumes/Time Machine Backup'
    

初期バックアップも一時間かからないし、それ以降のバックアップは一瞬。いやあ快適快適。

ビフォー&アフター

  • 起動ドライブ、さすがに MacBook Air の爆速には負けるけど妻の快速Fusion Driveより少し速くなったし
  • 仮想ディスク置き場だったHDDがFusion Driveになって仮想マシンがめちゃ快適になったし
  • iTunesサーバーにもどしどし動画が置けるようになったし
      ちなみに楽曲は iPhone の母艦でもある MacBook Air にあり、あるのは Time Machine のバックアップ対象外のメディアのみ
  • Time MachineがMobile Time Machineなみに快適になったし

といいことづくめ。これであと二年ぐらい戦えそう…

Dan the Man with Too Many Drives to Maintain