ファインディング・ニモといえば...

本書では、「本当のニモたちの話」が登場する。それによると...

つまり本当は、「ニモだと思って育てた息子だか娘だかまだわからない陽子を、お父さんがいつの間にか性転換してお母さんになって探しに行きました」という話になるはずだ。そして二人が出会った暁には、「お父さん」と「ニモ」は夫婦になるはずだ。

というヤオいな話になってしまうのである。

ようするに、人間界の常識というのがいかに狭いか、ということだ。それにしてもPixarのお話は、主人公がアリだったりおもちゃだったりモンスターだったり魚だったり(そして今度は超人だったり)と、人類以外のものが「人類、それもアメリカ人的な常識をあてはめたらどうなるか」というギャップを楽しむものばかりだ。

その逆に、たとえば魚の常識を人間にあてはめた作品があってもシュールで面白いように思えるのだがどうだろう?強いて近いのを探すと 唐沢なをきの諸作品 がそれに近いか....